カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2024.1.2 天国と地獄の長い箸

2024年 明けましておめでとうございます。 戦争がなくなりますように。 地震、大雨などの災害が起きませんように。 ーーーーーーーーーー 「群盲象を撫でる」の記事から始めた戸田智弘・著 今年は、『ものの見方が変わる座右の寓話』の続きから出発します。 …

2023.12.29 ぶどう畑の雇われ人

今年最後の更新となった今日は「ぶどう畑の雇われ人」という話です。 ごく簡単に言うと → ぶどう畑の主人に雇われた人たちのうち、一日中働いた人と、 その日の途中に雇われたので、その途中から一日の終わりまでしか働かなかった人の日当が同じ だったので…

2023.12.26 引っ越して1年、あれから9か月

もう少しで2023年も終わる。 きょ年は、クリスマス前に急な引っ越しをした。 今年は、春にツレが突然、脳梗塞を発症した。 思えば、私たちの人生にとって、私が障害を負った2006年とともに 大きな区切りとなった。 (それらのことは今年の1.3、4.22・25・28…

2023.12.22 大きな岩と小さな岩

今日は「大きな岩と小さな岩」という話。 (グーグル画像より) 最初に、この寓話の教訓をいいます。 「まず、大切なことに時間を使う」 話のおおすじは次のとおり ↓ 先生が子どもたちに、ある課題を与えた。 一つの壺に、さまざまな岩(いっしょに置いてあ…

2023.12.19 目をなくしたカバ

今日は「目をなくしたカバ」という話です。 話のおおすじ ↓ カバが川を渡っているとき、片方の目をなくした。エライこっちゃと必死で探した。 見つからないと永遠に片目になってしまう。 カバの慌てぶり、必死の行動を見ていた仲間の動物たちは心配して「少…

2023.12.15 コスタリカの漁師とアメリカ人旅行者

今日は「コスタリカの漁師とアメリカ人旅行者」という寓話。 (これと同じ話はほかにもあります。 《話にまったく無関係というわけではないと思われますが》コスタリカといえば、 《ネット検索でもすぐ出ます》とても平和を愛する国で、軍隊を持たない国家で…

2023.12.12 双子の運命

「双子の運命」という単純な寓話です。 一卵性双生児でも、生まれてからは別々の人生を歩んでいく。 たとえ、「運命」(客観的に起きる出来事、出会い、つまり「環境的要因」)が同じように 訪れても、二人の心や精神のあり様は違うので、感じ方や思い方、認…

2023.12.8 猿猴捉月

今日は「猿と井戸の月」という寓話です。 (話と、それを四字熟語にした諺がネットの「goo辞書」にあるので引用します。 ↓ えんこうそくげつ【猿猴捉月】 欲をおこして前後をわきまえず、無謀な行動をとって大失敗すること。 身のほど知らずが、その結果身を…

2012.12.5 無いものではなく、有るものに目を向ける

「無いものではなく、有るものに目を向ける」という寓話。 (話の中身はだいたいわかるので省略) ーーーーーーーーーー 「少欲知足」という諺に通じます。 どの寓話も著者独自の視点が光っていて私は感ずることが多かったが、 この話では、 理想を持つこと…

2023.12.1 西瓜泥棒

今日は「西瓜泥棒」という話です。 ーーーーー 西瓜泥棒 ある夏の夜、農家の婦人が幼き子を連れて我が家へ帰る際、 畑に熟した西瓜が坊主頭の並ぶがごとく連なっているのを見た。 (グーグル画像より) 月は澄み、まるで昼のようではあったが、人通りのない…

11.28 群盲象を撫でる

『ものの見方が変わる 座右の寓話』 戸田智弘 ・著 (グーグル画像より) 『イソップ童話』のような多くの人が知っている有名な寓話、小話類の 一般的な解釈に、著者独自の視点が加わったもの。 もとから「寓話」といわれるものは人生の教訓めいたものだけど…

2023.11.24 フェイクと秋

『フェイクバスターズ ‐ ”ウィズフェイク時代をどう生きるか”』 というドキュメンタリー番組を見た。 「ウィズコロナ」という言葉がコロナ全盛期には流行ったけれど、 「フェイク」のほうは一時の流行ではすまない。 フェイクとはウソ、偽物、模造品で、そん…

2023.11.21 『中高年ブラック派遣』

「派遣労働」のカラクリ、闇がとてもわかりやすく描かれた社会派ドラマ 『ガラパゴス』がことしの2月、NHKで放送され、反響が大きかったのか、 この秋、再編集されてまた放送された。 「派遣労働」の本質は「ピンハネ労働」。 それがわかっていても、いまの…

2023.11.17 『老い衰えゆくこと』(後)

今日は残り、③から⑤です。 ③ 記憶のテスト〈従属化〉の儀礼 ④ 「母性」という名の秩序化の装置 ⑤ 親密性の擬制化 ーーーーーーーーーー ③ 記憶のテスト〈従属化〉の儀礼 「〈記憶のテスト-〈従属化〉の儀礼〉 通常の私たちのコミュニケーション上では「簡単…

2023.11.14 『老い衰えゆくことの発見』

途中まで進み、「あああ…この本、読んだことあるような…」という気がした。 しかし、初めてのような新鮮な気もちで終わりまで読んだ。 (確かめると、やっぱり2年前の6月に2回にわたり記事まで書いていた。 ほとんど忘れていた。記憶力の衰えをすごく感じる…

2023.11.10 教誨師

「死刑」制度は知ったときからずっと気になっている。 「死刑」制度。 (国家《公的な権力》が個人《被害者は死亡してもういないから、家族など親近者》に代わって 加害者を制裁《殺》し、恨みを晴らそうというもの。 「恨みを晴らす」のは時代劇では私的制…

2023.11.7 ヒトの未来

今日は③、「ヒトの未来」ということです。 ーーーーーーーーーー 「〈ヒトの未来〉 従来のコミュニケーションは、人と直接会って話をするというアナログ的なもので、… (お互いの)見た目や声の調子、雰囲気が重要な情報源でした。 (ところが、電子媒体 デ…

2023.11.3 多様性のために死ぬということ

今日は②、「多様性のために死ぬということ」 〈多様性のために死ぬということ〉 子供のほうが親よりも多様性に満ちており、生物界においてはより価値がある、 つまり生き残る可能性が高い「優秀な」存在… 親は死んで子供が生き残ったほうが、種を維持する戦…

2023.10.31 「死」も進化が作った生物の仕組みの一部

「生」や「死」について若いころからヒマがあればいろいろ思い、考えたけれど、 もちろん、いまもわからない。 わからないけれど、歳を重ねたからそれなりの人生経験を積み、 そのうえ今ではヒマはすいぶん増え、自分の人生では経験できないことを テレビや…

2023.10.20 『新しい風土記へ』

書名の「風土記」と鶴見俊輔さんに惹かれて読んだ。 『新しい風土記へ』 鶴見俊輔・編著 (グーグル画像より) この本は鶴見俊輔さんが各界で地道に活躍されている何人かの方との対談集。 対談されているようなことが新しい文化、風土になってほしいとの 願…

2023.10.17 『ぼくらの戦争なんだぜ』(後) 

今日は肝心の本の中身。 強く感じた二つのことを書きます。 ① 無理してわかる必要はない ② 「小さなことば」をたいせつに ーーーーー ① 無理してわかる必要はない (これは、著者が本のなかで引用されている古市憲寿さんという若い方の考えです) 「想像を絶…

2023.10.13 『ぼくらの戦争なんだぜ』(前)

前の記事にシーラカンスのことを書いた。 (「ガラケーで間に合ってます」という私も十分、シーラカンスの仲間かもしれない。 が、まだガラパゴス程度) その魚が「生きた化石」といわれるほど長続きしていることを想うと、 どうしても自分のこと、ヒト、人…

2023.10.10 シーラカンス

あの魚! 『「四億年の目撃者」シーラカンスを追って』 サマンサ・ワインバーグ という本を読んだ。 子どものころから何度も聞いた。 台所など生活圏内に棲息する身近なゴキブリと同じく「生きた化石」といわれる。 けれども(人間にとっての)価値は気が遠…

2023.10.6 伝統や文化

■ 法に触れさえしなければ(合法的なら)何をしようとかまわない風潮 (弁護士の仕事は《訴訟の内容によってはそこに倫理はあるのか?と首をかしげることがあろうと》 相手を論破し勝訴すること。 弁護士に欠かせない能力は、詭弁としかいえない論理《屁理屈…

2023.10.3 ネオリベラリズム

「今の日本はどういう社会、世の中なのだろう?」「他はどうなのだろう?」 若いころから社会や時代というものが気になった。 (それはいまも変わらないが、若いときは「気になる程度」が大きく、日本は変えなければならない とまで思い、ビラ配りやデモをし…

2023.9.29 壊れた脳と生きる

ツレが脳梗塞を発症してから、もう半年が過ぎ去ろうとしている。 (ウソと言いたいほど時間の速さ、それ以上に「日にちぐすり」を強く感じている。 症状の改善が時間の経過とともに進むことは、脳梗塞のマニュアル本にも書いてあった。 忘れることが多いとか…

2023.9.26 フランクルの「人生の責任」

③ フランクルの「人生の責任」 人は望んで生まれるのではないから、つまり能動的に生まれるわけではないから 「人生」と「責任」は関係ないと思われる。 しかし、「生まれる」「誕生」だけを見れば受け身、受動的であり、 「偶然」に支配されているようであ…

2023.9.22 「ハイデッガーの蜜蜂」

今日は、②「ハイデッガーの蜜蜂」。 (「ハイデッガーの蜜蜂」とは、ドイツの哲学者ハイデッガーが蜜蜂を用いたある実験について 言及したことを、著者の國分さんが「ハイデッガーの蜜蜂」と命名して述べたものです) (グーグル画像より) 「21世紀の人間は…

2023.9.19 「外在化」-「免責」から「引責」へ

今日は①、 「外在化」-「免責」から「引責」へ ということです。 (著者たちは大学の先生で、抽象的な言葉が多い。 で、私は頭が痛くなりますが、いわれていることはよくわかります) ーーーーーーーーーー ①「外在化」-「免責」から「引責」へ 「「外在化…

2023.9.15 〈責任〉と「中動態」

いろいろな想念がわき、思ったり考えることがある。 「いろいろな想念」のうちには、死ぬまでには知りたい、わかりたいなぁと 思うことがある。 (残った時間は少ないので、「知る・わかる」といっても自分なりに納得できればいい) しかし問題は、「知りた…

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