カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

カメキチの目(2014.3.27 青い)

  ♭ おたずねくださり、ありがとうございます 

  

 (ブログパーツUL5人目の方)

 

 

 電車で外出した妻が帰ってくるなり言った。「署名してきたわ」

  小さな駅前の広場。ひとりの古老の男性が、もうすぐ実施される消費税アップに反対する活動をしておられたとのこと。

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「おひとりでエライなー」 すなおに思った。

 

 署名活動やビラ配りはしたことがある。

 

 今じゃすっかりそういう活動から遠ざかってしまったが、そういう一人ひとりの行為が歴史をつくるという信念は変わらない。

 だから、たまにコツコツ続ける方を見ると、自然と頭がさがってしまう。

 

「青い」という言葉を、このまえ、テレビの刑事ドラマで聞いた。

「青い」とは「青くさい」ということ。まだ世間なれしていない、純粋なこと。しかし、人の口(マウス)にのぼればワルクチになり、融通のきかない「オタンコナス」をさす。

 ドラマでは、主人公の女性刑事が、警察という大組織を守るためには不正もやむを得ないという上司に涙ながらに抗議していた。「研修時代、あなたから私は教わったのです。『刑事は、いつまでも青くなくてはならない』」。

(コトは警察に限らない。盗みやHなことしてつかまる公務員が多い。この人たちと関係はないのだけど、私まで恥ずかしくなる)

 

 その昔、人通りの多い街頭で、若い女性がいっしょうけんめい「ベトナム戦争反対」の署名をやっていたのを「えらいなぁー」と見ていたら、道行く人々にあまりに反応がない。「なんと冷たい」。私は熱くなり、手伝った(ほんのちょっとは下心があったかもしれない)。

 いずれにしろ、私は青かった。それからしばらく「青い時代」は続いたが、いつか、人生や世間や言いわけをするような人間になっていた。

 

 妻が署名していたら、その方は「4月から実施と決まっているけど、『はい、そうですか』とはすましたくない」というような意味のことを言っておられたらしい。

 その、青くさい言葉が身にしみた。

 

                                ちりとてちん

f:id:kame710:20140311100339j:plainマンサク

                       なんともいい名前ですね。

生物学的にもそれは不可能なことですが、こんど子どもが生まれたら、名前はこれにしようと思いました(いや、命名に限れば不可能ではなかった。孫につけるという手があったぞ。女だったらどうしよう?いや、『万作』が『満咲』に変わるだけだわな)。        




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