カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

カメキチの目(2015.2.1 山の時間③)

 

   おたずねくださり、ありがとうございます 

  

   

                

 

  橋に立つ。

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 川面にいっそうの小舟が見える。行く先に迷ってか、船頭はひとり、必死に櫓をあやつっているらしいが、船はなかなか進まない。確実に、波に流されているようだ。

 

 そういうもんだと思う。われわれの人生は。自分の思うとおりにはいかない。

 

 川は「社会」世間」である。風が吹けばさざ波がたつ。

 でも、人として生まれた以外、櫂を漕ぎ続ける以外ないのだ。

 行き先を定めようと、ときには橋の上、いちばん高いところに立ってみる。そこから、上流下流、ともに見つめるのだ。

 

 しっかり生きなければならぬ、と思う。

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 十津川は奥深い熊野の山々の間、谷底をつらぬき、流れている。川はヒトがこのあたりを槍を手に「ホホホゥー」とさけぶずっと前、大昔の原始の時代から流れていたにちがいない。「悠久(ゆうきゅう)」とか「泰然(たいぜん)」いう言葉があるが、気の遠くなるような時間の堆積があり、いま現在があるのだ。

 十津川から世界をみる。

 人間はエラそうな顔してはいけない。日本人はエラそうな顔をしてはいけないのだ。

 かの国の人々とせっかく長年つちかってきた友好関係をこわしつつある現在の日本政府。イスラムでのおぞましい、目をそむけたくなるテレビ画面をチラチラみながら、きっとこんなことが起きると予想されていただろうに…、と思った。

 やり切れない。

 

(このブログ。しばらくの間、お休みします。ゴメンなさいね)

 

 

                              ちりとてちん

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