♪ おたずねくださり、ありがとうございます ♯
好きなサスペンスドラマをみていたら考えさせられた。
『相棒』という刑事モノで、いまのシリーズ最終回だった。こともあろうに若い方の主人公、甲斐享くんが犯人になるのである。
亨くんは、そのいつも沈着冷静がマイペースの、もうひとりの主人公(ウン?こっちを主人公と呼ぶべきか)右京さんを心底、尊敬しながらも、彼の人なつっこい性格はときに右京さんの沈着冷静を歯がゆく感じ、現代日本の法社会、法律が人間社会に君臨している現実の矛盾にたえられなくなった。
法律・制度が人間の上にあるという現代日本の逆さまをゆるせなくなったわけである。
「悪」はうじ虫、ゴミ箱にわく小バエのごときもの。チンピラは古今東西、どこにもおり、根絶できないことなどわかっている。
右京さんは亨くんにいたく同情しながらも、彼の犯した罪をゆるさない。頑固だからでない。
彼は、遭遇する多くの事件に対してきちんとていねいに向き合うのである(だから、小さい・なんでもないようなことが気になり、それをヒントに毎回ドラマは進む)。
彼は、刑事としての豊富な知識と経験だけでなく、一個の人間としてどんな事件にも真剣に切りこむのだ。人生の矛盾を矛盾として、ジレンマをジレンマとして受けとめている(まるで、オフドウさんだ)。
ひとつひとつの事件を通し、生きるとはかように過酷なものだと、強く感じている。
いまはわからないかもしれないが、いつかわかってほしい。ひとつひとつの事件の背後に隠されているどうしようもない人生の重い真実。
若者の未来を信じながらも、右京さんは複雑だった。
42 アパルトサウルス
私の折り紙の本では「アパルトサウルス」と呼ばれていますが、本により
名前がちがいます。
小さい子にはとても人気があり、なんど折らされたことでしょう。
折り方はきわめて簡単。なのに、そのつど「スゴイ!」とほめてくれる。
子どもっていいですね。