♪ おたずねくださり、ありがとうございます ♯
あたたかくなった。うれしい。
部屋からそれほど遠くなく、山がみえる。ありがたい。
いまは、山肌一面のもえぎ色が目にまぶしい。
昔の人はこれを「山笑ふ」といった。
先日、散歩で花を楽しんだ。
花はいい。美しさ・可憐さはブコツ者にもわかるというものだ。
そのときのこと。
連れが「たたらを踏むことが増えた」と少し心配そうに言った。
「なに?なんを踏むって…」 た・た・ら
ところでみなさん。「たたらを踏む」という言葉をご存じでしょうか。勢いあまってタタタ…とふらつくようなかっこう(歌舞伎で弁慶がミエをきるようなものか)をさすようです。
“たたら”とは元来“ふいご”のことらしい。ふいごという道具は、槌やハンマーでかたい鉄をたたいたり伸ばしたりするのに、鉄を溶かすのに勢いよく空気(酸素)を送りこむ。ちょうどビニール製のプールをふくらませるのに使うジャバラと同じ原理である。
(いまでは単に日本の古代製鉄法をいうらしい)
「たたら」とは、私はアツアツの溶けた砂鉄をイメージし、それを足裏で踏んだらさぞかしたまらんだろうな、だからアッチチ…と千鳥足になるのかとかつてに想像していた。
「たたらを踏む」か。たしかに「増えた」と言われればそういう気がしないでもない。
たたらは踏んでも花は踏まないよう、気をつけよう。
45 はくちょう2
前々回のハクチョウと少し違います。
こっちが複雑。
まあ簡単でも複雑でも、どちらもいいですね。