♪ おたずねくださり、ありがとうございます ♯
私は尾瀬とはずいぶん離れた土地に生まれたが、中学生のとき尾瀬が音楽の教科書に載っていてはじめて知った。
歌のとおりのところをイメージした。
ほんとうにイメージどおりだった。
ミズバショウの花が咲いていた。
ミズバショウの清楚な白は、ほかでもみたことがあるが、かってに決めつけた。
「やっぱり、ここがいちばん似合っている」と。
朝夕の静寂さを味わいたく、山小屋に泊まった。夜中のトイレは、柱や壁に手をかけ身を起こさねばならないので少々つらいが、朝日の輝きを想ってガマンした。
六月の早朝は明るい。
朝日を、霧を、燧ケ岳を、至仏山を、連なる山々を、林を、原を、池塘を、ミズバショウを、リュウキンカを、ショウジョウバカマを見た。
これ以上の満足はなかった。
あっ、ひとつだけ後悔があった。
泊まった山小屋の売店にあった“のれん”を買わなかったこと。
のれんのデザインはすごくシンプルで、全体は淡い水色。ただ、『はるかな尾瀬 とおい空』とだけ書かれていた。それがよかった。気にいった。
が、ツレのひと言にうなづくよりほかなかった。「家はせまくて掛けるところないよ」
帰りは上り坂。ずっと時間がかかるので人とあまり出あわない朝はやく(熊にはあう可能性があります)、宿を発った。
すばらしかった尾瀬の旅。
ありがとう。尾瀬
78 ぴょんぴょんがえる
人差し指で、段になったところ(背の部分)を押します。
すると、カエルはピョンとはねるのです。
こういう動くのが子どもは大好きで、私はなんど作らされたことか。
(折るたび、折り方を忘れていて折り方の本を開く。悲しいです)