カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

カメキチの目(2015.11.13 日常の七不思議③-2)

                                                  カメキチの目

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 入院生活の鮮やかな思い出はいっぱいだが、2番目は、おう吐にしよう。

 よく吐いた。

 

 バランス感覚に障害があるので、ヤジロベエができない

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 コマは回っているときはバランスとれているのだろうが、私は止まったコマだ。

 気分が悪い(ときが多い)。

 で、なんかの拍子で吐いてしまう(せっかく栄養・エネルギーを摂っても、もどしてしまうのでむなしい)。

 100円ショップで買ったバナナ型のプラ容器を「膿ぼん」(医療言葉)と称し、たえず身のそばに置いた。そこに吐くのである。

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 ある日は病院で迎えたサイの誕生日。ケーキをおいしくいただいたのに、食べたそばから吐いた。その頃は一晩つきそわなくてもよくなっていたが、帰り道、泣けてしかたなかったと後で聞いた。

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 それを聞いて私も泣きたくなった。

 

 主治医は脳外科だったが、眼科にも耳鼻科にもかかっていた。

 眼科の先生は若い女性だった。そのこととは無関係だが、「(治らないだろうとわかっていても)がんばりましょうね。よくなる可能性をしんじましょう」とやさしく声かけてくれた。やさしさは、現状を受けいれさせる。「治らんでもいい」。私は思った。

 耳鼻科のドクターは中年の男性だった。「いくら吐いても死にはせん。そのうち慣れる(おう吐に)」と突き放した。

「チクショウ!」。私は思った。

 

 果たして…

 目はいっこうによくならず、おう吐はやんだ。また思った。「チクショウ!」

 

                  ちりとてちん

 

102 ポケットティシュ入れ

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簡単にこんなものが折れるんです。

折り紙じゃちょっと小さいけれど、大きめの油紙や和紙なんかで折れば、実用にたえます。粋ですね。

(そう思うのなら自分で折ればいいのですが、なにぶんチリ紙の出し入れが面倒くさいのででして…)

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