カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

カメキチの目(2015.12.5 認知症)

 

 

                                                  カメキチの目

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「不便だけど、不幸ではない」

「私は、いま、かなり生きている」

 

(隠居の身なのでなまの生活からの刺激が少ない。で、またテレビからの話ですが、なんともすばらしいものでした。上のふたつは、認知症の患者さんの言葉です)

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 その方は61歳の男性。佐藤雅彦さん(実名を公表されている)という。。アルツハイマー型だ。10年前に発症(詳しいことは本も出ているので、ネット検索とともにそちらをどうぞ)。

 はじめの言葉はいろんなところで聞くし、障害者としての自分の実感でもある。

 けれど、あとの言葉はズシン。

 とてつもなく重く響いた。「…かなり生きている」

 

 佐藤さんは、この10年。増えてばかりゆく「できないこと」にとまどい、自分の人生に絶望しかかった。

 しかしあるとき、「できないこと」ばかりに目を向けるのじゃなく、「できること」に目を向けることに気づいた。

 そして、“記憶”と“記録”。

 アルツハイマー認知症は記憶が苦手である。日常生活をおくるのにも支障をきたす。

 記憶は欠かせない。だけど代わりに記録ならできる。せっせとメモをとる、とった。いまはケータイという便利なツールもあり、長いものの記憶は外部ハードディスク(ケータイ)に記録すればよいのだ。ケータイもいまはスマホに進化した。日記も書ける。

 番組はNHK認知症キャンペーンのひとつだったが、①は予防だった。認知症にならないための最新情報をあれこれ伝えていた。

 私はそれもたいせつだけど、「不幸」にしてなった場合、認知症自体を正しく理解し、患者さん(と呼ぶのかな)に温かく接する社会がよりたいせつだと思った。

“不便”だけど“不幸”でないと誰もが言えるために。

「かなり生きている」と感じるために。

 

 それにしても、ときどき佐藤さんを代役し、ナレーションをつとめた緒方直人はよかったな。

 

                   ちりとてちん

 

108 こいのぼり 

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「こいのぼり」と入力したつもりが、「こいのこり」となりました。

こういう失敗はたびたび。イヤになります。

なりますが、エッ!と(ヘンな変換もそうですが)驚くサプライズでもあります。

パソコンもなかなかユーモアがあり、笑わせてくれます。

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