カメキチの目
さきの本で著者は、生命(いのち)を“流れ”とみることのたいせつさを説いている。
玄侑さんは博学で、生命学者の福岡伸一さんの「動的平衡」という生命の概念・考えを紹介し、仏教と科学の共通点も説いています。
『色即是空 空即是色』という有名な言葉がある。
著者は、“色”とは身体=一時的に固まった淀んだモノ=目に見えるモノであり、“空”とは生命=流れ=目に見えないモノといい、それらは一体だと説く。
注意しなければなりませんが、ここでは“身体”は“心”を含むもの、広義でとらえられております。よく言われる“心”に対する“身体”ではありません。
つまり、(ヘリクツに聞こえるかもしれないが)
現実の生は、
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生命(いのち)は目には見えない流れであり、一時的にというよりか、瞬時というほうがいいでしょうね淀んで固まっているから、目に見えている。
つまり、身体としてあらわれている。
そんな“色”は、じつは“空”、つまり目には見えない流れそのもの=生命(いのち)なのだ。
“流れ(生命)”が瞬時には固定されて“身体”として現れているのですね。
身体は生命(いのち)そのものなのだ。
お茶をのんでいるとき、それを感じる。
身体の声に 耳を澄まそう
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