カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2017.1.13 1月11日

                                                  カメキチの目

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 1月11日

 夕べのニュース。ふたつのことを書いておこうと、思った。 

 一つは、北米自動車ショー。

 陰の主役はトランプ次期大統領だとメディアは言っていた。

 確かに!

彼を「主役」に仕立て上げているのは自分たちメディアだということはわかっているでしょうに。

彼を「悪役」にした『大統領選』という名の下品なドラマ仕立てを選挙前からいくつも流し(それがたくさんの視聴者を集め、ということはたくさん稼いで)、役者トランプは、それをうまく利用することで(すなわち彼らメディアのずっと上を行き)ホントに大統領になってしまった。…「こんなはずじゃなかった!」といまごろ後悔しても始まらない。

私もドラマ(とくにサスペンス。刑事もの)は大好きだけど、あんなはしたないストーリーは初めてだ。

新春特別『相棒』の録画していたのを観た。

右京さんが言った最後の一言(間違っていたらゴメンなさい)が忘れられない。「(「正義」は人それぞれあっても 《相対的》)だいじな人をひとりにしてはいけない 《絶対的》」

 

 続いて、トヨタ自動車の社長が(トランプのご機嫌うかがいのようなことを)英語でスピーチ。「私はアメリカに〇〇(カネ)投資します!」

 私はじつに情けないと思った。というより、腹が立った。アメリカの「提灯持ち」政府と同じ態度。

トヨタだって日産だってホンダだってすばらしい車をつくっている(どれも乗りましたが、どれもよかったです。高価すぎて外車の運転はしたことないので知りませんが)。胸を張って「わが社の理念」を貫き、トランプなんぞ遊びで使うだけでよいと思う。

                                         

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 もう一つは、アメリカの女優メリル・ストリープさんの名誉ある賞の授賞式での発言とその姿。態度のりりしさ。彼女は言った。

 名指しこそしなかったものの、トランプが2015年の支援者集会で彼は硬直したような顔とブルブルふるわせる手のしぐさで障害のある記者を侮蔑するような態度をとったこと。それが「釣り針」のように心に刺さっていることを。

 トランプのそれは、メリル・ストリープさんの仕事である「演技」ではなく、「現実」であったことを。

もちろん後から、障害のある記者をバカにしたわけではなく記者のへりくだったおどおどした姿をマネただけと言いわけしているようですが、大統領選のときの女性蔑視に対する言いわけと同じ。(私だって、杖ついてもフラフラしているところをマネされたらとてもイヤです。幸い、まだそんなバカにはあっていませんが)

「私たちの国で最も尊敬されるべき座に就く人」(メリル・ストリープさんの言葉)がこういう人物であり、それに過敏に反応し、先回りの予測が株とかに反映する世界の可笑しさを、「火星人」はどうみているのですかね?

「かわいそうなアメリカ国民…。

いや待て、他人事じゃないな。でも、Aさんはトランプみたいにひどくはないし…」

 

ところで、オバマさんの最後の演説を観ましたが、心から尊敬できた人だと(彼が去ろうとするとき)あらためて感じ、スピーチを聞いていてちょっと(恥ずかしいけど)ウルウルきました。私だけではないですね。

               

 

                  ちりとてちん

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