カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2017.2.6  拈華微笑

                                                  カメキチの目

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きょうは禅語です。

 

          拈 華 微 笑

                ねんげ みしょう

 

「拈」は「つまむ」。つまり、花をつまんでほほえむということ。

 観音さまが「モナリザの微笑み」をたたえ、一輪の花をつまんでおられるよう。

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「心」とは人の内面そのものだろうから、いつも喜び、怒り、悲しみ…などのようにハッキリとしたものばかりではない。

 混沌とした、ボヤーっとした、あいまいな、いろんな感情が混じりあった複雑な状態のときが多いと思う。

 そんなときは、

 ムリにはっきりとさせない。文字や言葉など形あるものとして具体的にまとめようとしない。

のがいいと思う。

 ムリに括ろうとすると、必ずこぼれ落ちるものが出る。

 言葉で言い表しがたいときは、

 たったひとつ。顔の表情だけでよい。

ここにブログの最大の「欠点」、「限界」を感じる。

直接対面できず、ビミョウな思い、感情をお伝えできないとき。

(なんて、自分の言葉、文章の力不足を棚に上げて)

しかし、真実の自分の姿をあかされぬうちが花…。

それになにより、みなさんそれぞれを勝手に想像させていただくことの楽しみ。

 

 仏教のお布施のひとつに「顔施」というのがある。

「拈華微笑」は、いい顔してほかの人の気持ちをよくするお布施とは違うけれど、「顔施」に似ている。

 

 相手があろうとなかろうと、つまむ花があろうとなかろうと、モナリザみたいな、観音さまみたいな、ちょっと機嫌のいい顔をしていたい。 

下の石仏(羅漢さん)の顔。マネしたい。

 らかんさん

 

と、心おだやかに世をながめ、生きたい… 

                  

 

                   ちりとてちん

 

 

 

 

   
                              
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