カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2017.12.23 年寄り向けの商品・企画を増やしてほしいグチ②

                                                  カメキチの目

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■ 何%引きの日に、目あての衣類を買いに行ったまではいいものの、ツレはグチる。

「高齢者が増えたというのに、若い人むけの服は種類が豊富なのに年寄りむけは少ない。たまにあればあったで『帯に短し襷に長し』…」

 そこは全国展開の、店舗をモール形態でも運営し、一種の「文化」も発信するほどの大型スーパーだ。

その大型スーパーは、私のところは「〇〇〇スタイル」と粋な名前をつけています(前は「シティ」)。

 ここをあきらめ、住んでいる地域では有名な老舗の大型スーパーのほうをのぞいてみようか…とも考えている。

 

 ひと口に「年寄り」「オバサン」といえど(「オジサン」も)、オシャレを楽しむ方もいればそうでない人もいる。

 ウチの場合は楽しまない。

化粧もしない(スッピンに自信をもっているのではないだろう。ただ面倒くさいのか)。口紅もしない(独身時代は知らないが)結婚式のときに少し引いていたのを見ただけ。

 といっても、私のように服は着れれば何でもよい(赤とか黄など除く。古くさい人間の《バカみたいな》例外があります)というわけではなく、「実用第一」でも本人なりのこだわりはあるようだ。

それがややこしくてこちらにはわからない。(ごくたまに「似あう?」と聞かれたときは)わからなくてもうなずき、「似あう、にあう…」とナマ返事する。

長年つれそっても、「理解しよう」とすれば理解できることもあるけれど、感覚に属することはむずかしい。

 

 業者さんには、「オバサン服」の実用重視であっても、なるべく多様な「こだわり」を持たせ(さりげないオシャレを施したり)、ホツレなど皆無のていねいなつくり(こっちが一番だいじ)の衣服を提供していただきたいということ。

 高齢者も選ぶ・買う楽しみが大きくなるよう配慮してほしい。

 それは他との差、相違をつけることになり、売り上げを伸ばすことにつながると思う。

こんな誰もが言いそうなことはすでに店には届いていると思いますが…

 

ついでに、もう一つ。食料品売り場。

高齢者だけでなく、家族構成の小さいウチが増加しているのだから、野菜や果物、肉・魚、加工品なども少量、切り分けがほしいです。

 

 

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■ 旅が好きだから、少しでも安くあげたい。

 泊まればポイントがつくチェーン宿を利用したり、少しでも安い料金になるJRの何とか会員になっている。

 そこから旅行パンフレットの類が送られる。

 でも、さまざまなツァーやプランが提案されているけれど、「ゆったり のんびり」「フリー」重視の高齢者向けの企画はあまり見つからない。

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結構あるのかもしれない(こっちがそういう情報に疎いだけ?)。

たとえ()のとおりだとしても、スマホタブレット・パソコン操作が苦手なお年寄りでも(ITの世話にならなくても)手軽な情報アクセスが強く求められているのではないでしょうか(すでに「IT過疎」が社会問題になっている)。

旅先までは連れていってくれる。宿泊させてくれる。しかしあとは自由行動。

こういった格安ツァー(プラン)を、旅行会社さんたちにお願いしたい(と言っても、会社の儲けが減るからといってブラック労働を強いるようなバス会社はもちろんNO!)

 

 高齢者の旅さきは、自然な景色がすばらしいとか温泉地が多い。

 私たちと同じような年寄り夫婦と、それに(ひと昔まえまで見られませんでしたが)日本の自然にふれたいという外国の人が多い。 

 旅行会社さんたちが、工夫した企画を立てたら、

「そう長く生きてはおれないし、旅を楽しみたい。ちょっと鈍くなっても今なら動ける」多くのお年寄りの心に届くに違いない。

「旅の間だけペットを預かります」というサービスを旅行会社がやってくれれば、ペットの預け先を探す手間がはぶけるし、年寄りだけでなく、ペット愛好家の方々にも喜ばれるに違いない。

 

そもそも「旅行」なんて衣食住とはちがい、しないでもすむ。

「たかが、旅」。ですが、人によっては(ウチも)「されど、旅」。

思えば芭蕉のいうように「人生も旅」。

 

先日よんだ本に(若い社会学者さんの対談本)、大型スーパーやモールのゲームセンターの「メダルゲーム」(当たればメダルがわんさか出てくる)を楽しむ高齢者が多いことが書かれていました(私も孫について「ゲー・セン」に行って見たことがある)。

本で対談者たちは、街なかの身近な大型のスーパーにある「ゲー・セン」のような娯楽施設が期せずして(店側の思いとは別に)、若い人と比べれば娯楽の種類の少ない高齢者に楽しみを提供し、またそのことが商売もつながっていることの意義のようなことを語っていました。

グチの①で「IKEA」のこと書きましたが、じつは私はブログとこの本でしか「IKEA」を知らないのに、「『IKEA旋風』」と書いてすみませんでした。

著者のひとりはノルウェー、もうひとりはフランスに留学されていたのですが、日本と比較して税金は高負担であるけれど、誰もが安心して歳をとっていける(つまり高福祉)北欧諸国やフランスなどでの生活をチラチラ述べておられました。

そこでは、(人間のことですから北欧にも野心家はいますが)「お金持ちになろう」、そのためにせっせと労働に励もう、勤勉に働こう、有給休暇はなるべく使うまい…というようなセカセカした、日本ではあたり前のような人々の姿は見かけなかったそうです。

著者たちは何度も本の中で語りあっていました。

よくいえば私たち日本人は勤勉で真面目なのですが、社会全部が貧しかった昔ではないので(よくいわれるように現代日本は「成熟した社会」になってきたので、経済成長、GDPどうのこうのと言わず)、もっと生きること、生活自体を楽しめばいいと。

私自身はこの方たちの親のような世代ですが、すごく共感しました。

      

                 ちりとてちん

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