kame710のブログ

2006年7月10日高所から転落、障害者となり、オマケに胃ガンで胃を全摘してなおかつしぶとく生きています

2018.6.22 Wさんに会う

 

                                                  カメキチの目

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 先日、病友Wさん(入院生活で同室。たいへん世話になった方、いまも血液検査を続けておられる)に会った。

退院してしばらくは年に3回くらい会っていましたが、2、3年前からは、1回。

 

 こっちは胃、Wさんはベロ(舌)のガン。

                     

血液検査。

私も5年間は3か月に1回、再発・転移がないかを調べていました。が、5年を過ぎ、「できれば5年経過しても続けてください」と言われたけれどやめた

担当医はいい人でしたが、5年間も通っていたのに一度たりとも「胃を切除した人は5、6年したらビタミンB12を自分で作れなくなって貧血気味になり、食欲が大きく減退する」とのだいじなことはおっしゃらなかった(おかげでこっちはえらい目にあった)。いいドクターでも患者に言い忘れるということがあるんですね。担当医を信頼するのはたいせつですが、「し過ぎ」はよくないと反省しました。

 

 ところで、お若い(若くなくても)方たちへのメッセージ

 

健診を受けてください!

 

 健診についてはさまざまな考えがある。

 けれど、歳とれば私のように「すでにじゅうぶん生きた気がする。神さま仏さま、ありがとうございます」という感慨が死の恐怖、痛みを克服している(正確には、「克服」とはいわない。私は痛みは大の苦手なので、その節はモルヒネのようなものを使ってくれと頼んでいる)こともあるので受けないのもアリと思うけれど、Wさんも私も職場の健診でガンが見つかった。

 

 二人とも、70に近い。

 これだけ生きてきたから、人生の甘いも酸っぱいも違った味ながら、それなりに噛みしめてきた。

 であるからし(話しているあいだじゅう)コメツキバッタさながらなんども相手の言葉に首を深く縦に振っていた。

そこは往きつけの大型スーパーのオープンカフェ。行きかうお客さんはチラリ見て、「なんだ、このジジイたち。笑って…いい顔(イケメンという意味では決してない)して…おもしろいことでも話してるのかな」と想われたかもしれません。

 

  まだきょ年からは1年しかたっていないけれど、

「こんな年齢になるなんて、子どものときには想像できなかったですね」と毎年同じことを言いあう。わかっていても口にしてしまう(このセリフは挨拶みたいなものだ)

 Wさんは、新しいことにも積極的・行動的。「何でもやってみよう、挑戦してみよう」と子どものように好奇心おおせいな人だ。

 

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〈入院中〉

 牛乳パックでヨーグルトメーカーを作り看護婦さんを驚かせておられたし、私に目のリハビリにいいと、見方によって文字や模様などが立体的に見える3D絵本を、(Wさんと別室になり)隣の患者さんにテレビの音がうるさいといわれたときにはジャック部分は一つなのに途中で二股に分かれて二人が同時に聴けるイヤホンを、わざわざ店まで買いに行ってくださった。

イヤホンに二人聴きがあるなんて初めて知りました。

(ほかにもどれだけ多くのお世話をいただいたことでしょう!)

 

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〈退院後〉

 スマホタブレットはいまは珍しいものでなくなったが、Wさんは出始めころから持っておられた。

 会ったとき、それらを器用に操って見せてくださる。こっちはただただ、「ヘェー!ヘェー!…」。

 

 ことしは、ドローンである。

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 7500円だったそうである(私は何万もするのかと想っていました)。その製品が200㌘以下で、200を超えると性能もよくなるが、免許もいるとのこと。

「なんで買ったと思います?」

お茶目なWさんは話したくてしかたなさそうに続けられた。

「雪の重みで家の屋根がどうなっているか、大丈夫かどうかを見たかったのです」

ハシゴは危ないし、掛ける適当なところがないとおっしゃていたけれど、私の想うにはたぶんにドローンそのものを飛ばして遊んでみたかったにちがいない(笑)。

 はじめは操縦がよくわからないのでうまく飛ばすことができず、それにバッテリーが5分くらいしか持たないので屋根の調査という「目的」の達成はたいへんだったらしい。

 2台目を買い、なんども挑戦を繰りかえされたらしい。

 成功、納得のいくまで。

そこがすばらしい!

 

 そして、そのドローンはまっ青の空を(ちなみに最高200㍍上がるのだそうです)ブンブン上がり、屋根をとらえた。

 もちろん、成功動画をタブレット画面で見させていただいた。

そういえば一時、宅配をドローンでやればどうのこうの…といわれていたけれど、いまどうなっているのでしょうか。

 

 もう一つ。

 地元で、小学生のような小さな子どもたちを相手に、身近な自然環境のたいせつさを感じてもらうため、その自然をいかした電気エネルギーがどう生まれ、どう利用できるかを風車や水車を手作りして学ぶ「自然学校」のような取りくみをされている大学の先生の手伝いまで、Wさんはされている。

Wさんはいまも週3日は働いておられる。こっちはまったくのボランティア。頭がさがります。

 思わず、「そんなすばらしい取くみ、地元のテレビ局で取りあげられたらいいのに」と言ったら、私が知らなかっただけで、ちゃんとテレビは取りあげてくれていた。

そのテレビ番組録画も見せていただいた。

 田んぼに水を引きこむ溝の小さな流れで自分たちの作った水車を回し、その回転力で発電するという原理を学ぶというもの。

 

 黒板に書かれた文字、本からだけの「知識」でなく、教室の外・自然に接することで、(頭以外の)心からも身体からも学ぶ。

 その知識こそホンモノ。

 Wさん、すばらしい先生と出あわれ、よかったですね。

 

 

                   ちりとてちん