カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2018.9.7 「障害者法定雇用率」

                                                  カメキチの目

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きのうの北海道の大きな地震には驚きました(とくに厚間町の山々の土砂崩れ、緑の中にあちこちの茶色は衝撃的でした)。

北海道は一つということをあらためて感じる「大規模」な停電。お住まいの方々の不便が想われます。どうぞ一刻も早く復旧しますように。

 

先日、自分の障害を書いたばかりですが、じつは 公的(法的)には

 私は「障害者」ではなかった。

(この短期間に障害が消えたわけではありません。そういう話ではないのです)

 

わけ(理由)は、

障害者手帳」を持っていないこと。

「手帳」がないと公的には「障害者」と呼ばないのだそうです(初めて知った)。 

 

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障害者雇用に国や自治体がウソをついて「水増し」報告をした問題。

 

8月29日の朝日新聞社説にはこうありました。

【引用】

障害者雇用 許せぬ、でたらめ横行

障害者雇用の旗振り役であるはずの、行政機関のあまりのでたらめぶりにあぜんとする。

 障害者の雇用義務がある国の33行政機関のうち27機関で、国の指針に反して計3460人を障害者数に算入していたことが、厚生労働省の調査でわかった。国の行政機関で働く障害者は昨年6月1日時点で約6900人とされていた。実にその半数以上にあたる。

 

 民間企業は法定雇用率に達しないと、納付金を課せられる。正しく算定しているか検査も受ける。こうしたチェック体制が省庁や地方自治体にはないことも問題だ。実効性を担保する仕組みの整備を急ぐべきだ。

 不適切な算定を続けていた省庁は、障害者雇用の意義を考えていたのだろうか。数字の上で法定雇用率さえ達成すればいい。そんなおざなりな意識が、問題の根っこにあったのではないか。

 障害のある人も能力を発揮し、働きやすい職場作りを進める。その意識があったら今回のようなことは起きないだろう。

 

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 私は「立派な」障害者だと思っており、人前でどうどうと「障害があります」「障害者です」と言っている。

退院当時、身体に障害がのこったままなので、利用できる福祉制度は利用しようとした(そのためには先ず、「障害者」と行政からお墨付き(認定)をもらわなければならない)。

主治医からは「『障害者手帳』の取得はかなりハードルが高い」と言われていたが、(あとで知ったところによれば、「障害者認定」する基準は自治体によってかなり差があるようです)案のじょう、私はダメでした。

身体障害者」と認められるには、欠損した部分(たとえば手足。指などその一部でも)があるとか、一部が変形しているとか、その部分の働き・機能が果たせないほど劣るとか、移動(歩行)に車イスが欠かせないとか…でないとダメ。

私のように外見には五体満足、(本人には辛い、難しいことでも)座位から(支えがあれば)手を使って立ちあがられ、フラフラでも(手すりを握ったり、壁を伝ったり、杖をついてでも)自力歩行できればダメなのです。

(ましてや、「視界の一部が揺れ、焦点がなかなか合わず、複視《一つのモノが二つにみえる》があって、酔っている気分で気もち悪い…」などと内部障害の症状を言っても泣きごとに終わる《から、わかってもらえる場でしか言わない》)

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 このたびの事件(「傷害」や「殺人」ではなくても、役所が犯した立派な事件)

 役所が自分のところでは障害者雇用数に障害者手帳」を持っていない人を含めて(「水増し」。法定雇用率を)帳尻あわせをし、(そのくせ)民間企業などには守らせようとする(違反すれば「違反金」さえ課する)

 

 こういう行政のデタラメ横行に、私の地域のテレビニュースのコメンテーターは

「問題の本質は、『手帳』云々のことではなく、働きたい障害者が気もちよく働けることは障害者でない人も気もちよく働けるということでしょ。

そういう世の中にするために、官庁のトップの人が率先して部下たちをリードしていかなければならない(この場合、そのトップにそういう世の中を作ろうという気がないとできない

部下たちは「忖度」して動くでしょ(笑)…」

という意味のことを述べておられた。

 

 

              ちりとてちん

 

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