「みんなちがって みんないい」
先日、録っておいた地域番組をみて「すばらしいなあ」と思った。
誰でも訪ねられ、一般の人向けでは国内最大の天体望遠鏡を持っており、とっても人なつっこい館長の星も人もだいすきな先生の話をきけ、話せる兵庫県立大学の「西播磨天文台」のことを報じていた。
番組は、その先生とここを訪ねる大勢の人々(老いから若き、幼児まで幅ひろい世代。兵庫県人でなくてもいい)との交流を温かいまなざしで伝えていた。
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その先生は、見学の人たちにも、見あげる夜空の無数の星たちにも、ことあるごとに「みんなちがって みんないい」と言っておられた。
常に星を観察している「星だいすき先生」ならではの言葉。
(先生は、金子みすずの「わたしと小鳥とすずと」の詩を知っておられたのだろうか。
それとも、満天の星たちをながめてひとりでにそうつぶやかれたのだろうか)
ご本人は、いまでは立派な天文学者で、真剣に「宇宙人」を探しているが、少年のころは長い間、引きこもっていたそうだ。「引きこもり」が続かなかったのは、あるとき、星空をみあげ、星空の美しさにとりつかれたことのこと。
(天に宝石のように輝く無数の星を見ていると、引きこもっているのがもったいなくなったらしい)
何べんも繰りかえされる「みんなちがって みんないい」を聞いていたツレが、みんながそう思うと「人種差別なんかなくなるのに…」と言った。
移民問題を聞かない日はない世界。
さまざまなたいせつな問題があるにしても、
世界は一つになりつつあると実感する。