カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2020.3.31 「映像」と「動機」

             カメキチの目

 

 

 自殺ではないが、そのあとの『相棒』スペシャル版)

とても考えさせることがあった。

 

①映像・②動機と二つ書きます(物語の流れそのものは詳しくは触れません)。

 

‐その前に‐ 

「映像」というのは「技術」の一種で、一般的な「物」。特定の個人の主体とは

関係ありません。

ところが、「動機」というのはまったく個人が主体としての「心」の作用です。

だから、人生というのは広い意味での「物」(客観的に存在する「技術」など、

個人を超えている存在)と私(個人)の「心」が織りなす物語だといえるのかな

と、今回の『相棒』をみて思いました。

 

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① 映像

 新しい映画はみないけれど、タイタニック

アバター三丁目の夕日は観た。

 物語を音楽と映像が盛りあげてくれた。

 映像技術のスゴさは目を瞠らせた。

 どこまでがホンモノ、どこまでがウソモノなのか?

 

 

 警察ドラマでは、犯罪捜査でいちばん説得力があり

確実な証拠物件「映像」といわれる。

 だが、そのうち映像そのものがAI技術の進歩により

望むように創造・加工され、事実と虚実(フェイク)

混在状態が(ネット情報の「玉石混交」状態のように)加速し、

真偽の判別が困難になりそう。

「玉石混交」状態は、ネット情報なら時間さえかければ玉と石ころを分けられる

けれど、未来のAIが絡んだ映像は簡単にいきそうにはない。

その技術によりフェイク映像が可能となり、犯罪へ応用されればアリバイ工作

ができる。犯罪の事実証明がむずかしくなる。

(今回の『相棒』はそうだったのです)

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犯罪の予防、発覚後の証拠捜査のうえで欠かせない

防犯カメラだが、その映像の信頼性はいつまで…? 

 もちろん、警察も黙ってはいない。

 そっちのAI技術に対抗してゆくに違いない。

 そして、

犯罪者側との絶えることのないバトル、

「イタチごっこ」のおかげでAI技術の開発競争は

一層すすみ、アメリカの軍事的な研究によってインターネット技術が

登場し、そのうち民間に波及したように)いずれ新技術も民間へ

解放され、私たちもその恩恵に浴する。

 

② 動機

 犯罪は人間がおかす。

 犯罪の原因、誘因となる「動機」(捜査では必ず物証とならび

動機が明らかにされる)が「人間を超える」ことはない。

「動機」は(善悪を超えても)人間的なのである。

 

今回の『相棒』は、天才的な能力で自分の思いどおりの画像加工・創造のAI技術を

発明した女性科学者が、恋人の男性が別な女性を好きになりそうなのに嫉妬し、

彼を殺す。

動機はなんのことはない、単なる「嫉妬」心だった。

 

 

                      

 

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                          ちりとてちん 

                             

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