2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧
終りは、「忘却」(忘れること)と「アイデンティティ(自分であること)」。 ーーーーーーーーーー 「忘却」 【引用】 「「忘れたこと」は何であったのかを忘れてしまうのだ。 つまり、「忘れたこと」の内容は忘却しているにもかかわらず、「『忘れたこと』…
またまた「老い」の話。 こんどは大学の社会学の先生が著者なのですが、アカデミックな中身ではありません。 〈老い衰えゆくこと〉は「できていたことができなくなる」ことであるとし、それが行き着いたところ 「介護」の現場で見聞きした具体的なケースごと…
「老い」の本が続いているが、また読んだ。 (若いお坊さんが仏教の立場で書かれたもの。情熱をこめたやさしい言葉で語られた平易な話だった。 前回の科学の視点からとはまた違い、「老い」といっても切り口によりいろいろある。 それがいい) 『老いて自由…
3回目、最後です。 ③ 「老い」の意味 老いの盛りにある私のような者だけでなく、若い人に読まれてほしい。 (と、強く思った) 終りのころ、「人間にとっての老い」ということで次の一文があった。 【引用】「〈人間にとっての老い〉 生命体に宿っている死と…
② 「老化」はなぜ起きるのか、「死」はなぜあるのか 著者は医学者である。 専門の生命科学の眼から、人生現象としての「老化」を、生物現象としての「死」 の仕組みを述べ、人間らしい老いと死はどうあるべきか、どうあったほうがいいか を深く考え、提唱さ…
「懐古」。 歳をとれば、昔のできごとがなつかしく思いだされる。 過去は「悲」も「喜」もこもごもなのに、「悲」は薄められ浄化され、それさえ なつかしい。 (耐えがたかった悲しみ、苦しみ、辛さを時の長い流れは水と同じように洗い流し、忘れさせてくれ…
図書館で私の借りる本は古いのが多く、順番待ちはない。 本の題名に惹かれただけで借りることもあり「ハズレ」も多く、パラパラめくる だけで「やーめた!」となって、返すものがよくある。 これもそんな1冊だった。 『哲学の密かな闘い』 永井 均 著 新書版…
前回、あんなことを書いたので、久しぶりに禅語を書こうと思った。 (禅語も本から教わったので「読書感想記事」か) 広い意味での禅語は、狭い意味の「禅の言葉」に限らず「仏語」(「フランスご」 でなく「ブツご」)はもちろん、中国の名詩からとった言葉…
ブログをやろうと思った動機は、自分の人生にはまったく予定になかった障害者に なり、「さて、どういう気もちでこれから生きてゆくか…」と悩んでいたころ、 偶然、本屋さんで禅語の文庫本に出会い、知ることになった言葉がとても新鮮に 心に響き、その禅語…