カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2025-01-01から1年間の記事一覧

2025.12.30 どうして僕らは『ここに在る』の?

いつのころだったか、ドリアン助川さんの映画『あん』を見てとても感動した。 (『あん』に刺激され、その後、この方の『バカボンのパパと読む「老子」』を読んだ。 文庫本だったのでトイレに置いて何日もかけて読んだ。こっちもホントよかった) 最近、この…

2025.12.26 意味

『生きるみちしるべ』 いろいろな方のエッセイが集められた本を読んだ。 (グーグル画像より) その中に養老孟司さんがおられ、「意味」について書かれていた。 養老さんは、私たちが「こうだ」と普通に、無意識に思っている (つまり「信じている」)ことを…

2025.12.23 あの人より、上か下か。(続き)

続きです。 ーーーーーーーーーー 「①〈「ドラえもん」が表わす子供社会格差〉 ・力と力がぶつかり合う勝負は、人間にとって麻薬のような魔力を持っているのであり、 勝利がもたらす歓喜も、敗北による悲哀も、我々に強い陶酔感を与えてくれます。 その欲求…

2025.12.19 あの人より、上か下か。

書名に惹きこまれて読んだ。 (「あの人より、上か、下か」と副題のように、大きく赤い字が表紙にある) 『消費される階級』 酒井順子・著 よかった。 読んでよかった。 酒井順子さんはエッセイスト。人間や社会、世相に感じ思うこと、考えることを 正直、率…

2025.12.16 食べること考えること

読みたい本は、たいてい前に読んだ気に入ったものから見つける。 そこで藤原辰史さんという歴史学者を知った。 教科書に出てくるような権力者の大きな歴史話じゃなく、名もなき人々による、 自分ごととして生活感覚で受け止められる身近な話を専門に研究され…

2025.12.12 『植物の心』(後)

今日は残り③、④です。 ーーーーーーーーーー ③ 「将来は、こうした幹細胞の利用により、ヒトのいのちの見方は、植物のいのちを見る見方に 変わらざるを、少なくとも近づかざるを得なくなるはず」 ④ 「(植物の)生命現象というもの、とても機械的な営みなの…

2025.12.9 『植物のこころ』(前)

歩くことは体にもいいし、杖があれば歩けるからよく散歩する。 散歩は楽しい。 楽しみは景色を見ること。とくに植物はいっぱいあり、よくカメラを向ける。 好きな本は、私の場合、人生や社会を考えさせるものが多いけど、 植物も好きなので、その関係のもの…

2025.12.5 紅葉の写真

前回の”白いカラス”は珍しくてビックリしましたが、紅葉は珍しくなくても その美しさには同じくビックリです。 いつもはそのときどきの写真をちょこちょこ載せていますが、 今日はまとめて11枚です。 (”白いカラス”は「幸福の兆し」とネットにあったけど、…

2025.12.2 白いカラスを見た

記事にしようかすまいかと迷ったのですが、やっぱり書くことにした。 (もったいぶってすみません) じつは先日、”白いカラス”を見たのです。 ”アルビノ”という白くなる動物が稀にいるとは知っていたけれど、白いカラスを 自分が見ることになろうとは… (障…

2025.11.28 いのち(下)

今日は最後、⑦~⑨です。 ⑦〈自分を肯定するためには〉 ⑧〈「自立」は失っても、「自律」は失わない〉 ⑨〈「手放す」ということ〉 ーーーーーーーー ⑦〈自分を肯定するためには〉 good enough(これでよい) 自分が大事な人間だと思うためには、「good enough…

2025.11.25 いのち(中)

今日は続きの④~⑥です。 ④〈苦しみはなくならない〉 ⑤〈理不尽な苦しみ〉 ⑥〈人がおだやかでいられるための「三つの柱」〉 ーーーーーーーー ④〈苦しみはなくならない〉 医学や科学や、さまざまな文明がいくら発展しても、 人間の苦しみがなくなるということ…

2025.11.21 いのち(前)

『いのちはなぜ大切なのか』 小澤竹俊 ・著 (グーグル画像より) ネットの本の紹介(「アマゾン」)には 「本書は、「いのちはなぜ大切か」という非常に難しい問いに対し、ホスピスで終末期医療に 長く従事されている著者が、丁寧に平易に答えた本」とあり…

2025.11.18 来るべきバカのために(後)

今日は残り、最後の二つ。 ④ 自分とは、他者によって構築されたもの ⑤ 決断主義とアイロニー ーーーーーーーー 「④ 〈自分とは、他者によって構築されたもの〉 個性は、他者との出会いで構築される。 (「個性」とよくいうが、考えてみれば親兄弟といういち…

2025.11.14 来るべきバカのために(前)

『勉強の哲学 来るべきバカのために』 千葉雅也 たいへんおもしろい書名ですが、読んでホントにおもしろかった。 (サブタイトルがちょっとふざけている感じがするけれど、真面目な本です。 前に書いた『言語が消滅するとき…』がよかったので、著者の他の本…

2025.11.11 自分の感受性くらい 

若松英輔さんの本が好きでまた読んだ。 こんどは茨木のり子「自分の感受性くらい」という詩についてのものです。 ぱさぱさに乾いてゆく心をひとのせいにはするなみずから水やりを怠っておいて気難かしくなってきたのを友人のせいにはするなしなやかさを失っ…

2025.11.4 格差社会(後)

「格差社会」という現実が私は気になって仕方ない。 それを感じさせる事実をニュースなどで知ると憂鬱な気分になる。 気にしてもこだわっても、そういう現実がなくなるわけではない。 気にするほど不快、イヤな気分は高まる。 で、思ったり考えたりしないほ…

2025.10.31 格差社会(前)

「格差」という言葉が日本で聞かれようになったのはいつ頃からだろう? (昔から「貧乏」「金持ち」という言葉はあったが、二つを比べてビックリするほどの差、違いは 見られなかったのか、あるいは多くの国民が貧しかったのでごく僅かの「金持ち」との差、…

2025.10.28 哲学は誰にとっても、いつも必要なもの(後)

今日は最後で、 〈子どもと対話する意義〉 〈「受け入れる」のではなく「受け止める」〉 ーーーーーーーーーー 「〈子どもと対話する意義〉 子どもは大人にとって”当たり前”のことに疑問を投げかけてくる。 大人の世界では”常識”と言われ、考えたり行動した…

2025.10.24 哲学は誰にとっても、いつも必要なもの(中)

前回は哲学カフェでの八つの「哲学対話のルール」を引用・紹介しました。 (ルールを守ってみんなで対話、話し合うことそのものが「哲学する」こと) 今日は、〈哲学の存在意義〉ということです。 ① 哲学対話の効用 ② 自由のための哲学 ③責任のための哲学 ④…

2025.10.21 哲学は誰にとっても、いつも必要なもの(前)

今日は、著者が「哲学は誰にとっても、いつも必要」だと強く実感したという 「哲学カフェ」(ただ考えることが好きなふつうの人たち十数名が輪になって座り語り合う) での対話のあり方(「哲学対話のルール」)を紹介します。 ーーーーーーーーーー 「〈哲…

2025.10.17 哲学は誰にとっても、いつも必要なもの

ゴーギャンの有名な言葉に 「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」 というのがあります。 そんなことどうだっていい、それがわかったところで飯が食えるわけでもないし という考えもあるけど、私はやっぱり知りたい! 自分はどこから…

2025.10.14 まとまらない言葉を生きる(後)

最後です。 ⑤「その人が『生きて在ること』への畏敬の念」 ⑥「「生きる」ことは当たり前のこと」 ーーーーーーーーーー ⑤ 「臨床の現場では、「その人が『生きて在ること』への畏敬の念」みたいなものが 必要なときがあって、それがないと回復への歯車自体が…

2025.10.10 まとまらない言葉を生きる(中)

今日は ③ 「負の感情」の処理費用 ④ 「相模原事件」が壊したもの です。 ーーーーーーーーーー ③ 「〈「負の感情」の処理費用〉 いろんな事情が絡み合っているから、「仕事と育児のどっちが大切?」なんて…決められない。 世の中には天秤にかけられないもの…

2025.10.7 まとまらない言葉を生きる(前)

今日は ① 正常に「狂う」 ② 「降り積もる」 ーーーーーーーーーー ① 「〈「正常に「狂う」〉 (著者の仕事は、「この社会に存在する数々の問題について『言葉という視点』から考える」 だから、「正常に「狂う」」という言い方は、何らかの社会の問題を上っ…

2025.10.3 まとまらない言葉を生きる(まえがき)

前に荒井裕樹・著『障害者差別を問い直す』 を書きました。 その本の印象があまりに強かったので、また同じ著者の本を読みたくなり 探していたら、 『まとまらない言葉を生きる』 (グーグル画像より) というのが見つかり、読んだ。 これもとてもよかったで…

2025.9.30 戦争

朝ドラ『あんぱん』 のことを書いていて、あらためて戦争のどうしようもない 不条理、悲劇、残虐さが思われてならない。 前の記事にも書いたように、戦争がいかに不条理で残酷、悲惨なものなのか、 それがどれだけ人々の心に取り返しのつかない傷跡を残すか…

2025.9.26 アンパンマン

今日で終わる朝ドラ『あんぱん』は、ほんとうによかった。すばらしかった。 幼い子どもたちの家代わりの小さな福祉施設に就職して何年も経たないころ、 子どもたちみんなと一緒になり(アンパンマンが飛んできてくれそうな)ボロい畳の 部屋に座り、テレビア…

2025.9.23 君たちはどう生きるか

『君たちはどう生きるかの哲学』 上原 隆 著 (グーグル画像より) どこにでもいる無名の(「庶民」という)人、しかし世界に一人しかない人間、 一つだけの人生を、その人の来し方、いまを当人の口から聞き、著者みずからが 書きとめ本に著す。 (ルポでは…

2025.9.19 どこにでもある 小さな 一つの言葉(後)

今日は残りの⑤~⑦です。 ーーーーーーーーーー ⑤ 「子どもたちは大人たちが感じているよりもずっと深いところで自分の宿命を生きている」 ⑥ 「生きるとは、ひとつひとつ神さまにお返ししていくことだと思う」 ⑦「多くを知るのも悪くない。 だが、何かを知る…

2025.9.16 どこにでもある 小さな 一つの言葉(前)

また若松英輔さんの本を読んだ。 『探していたのは どこにでもある 小さな 一つの言葉だった』 (グーグル画像より) 若松さんが心にピーン!ときた、深く届いたいろいろな人の言葉を紹介し、 自分の感じたことを書いておられる。 「どこにでもある 小さな …

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