♭ おたずねくださり、ありがとうございます ♯
(人目の方)
2011年3月11日。そのごの数日間。日本国民はテレビの前から動けなくなった。
ドーン!
(これが水素爆発だったとは…。大爆音がともなったはずであるが、テレビでは聞こえなかった)
あのとき、まだ「起きていません」とのことだったが、われわれ一般人の認識は、「『メルトダウン』とおっしゃられても、それって何?」の段階だった。
当時の私たちはそんなもんだったのだ。で、庶民はいらん心配するから知らんでいい、いや知らんほうがいいと国のおエラ方は考えたにちがいない(彼らはいつもそうなのだ。「心配する」かどうかまでアンタらの指図を受けたかないのダ!)。で、まだメルトダウンは起きていない、ことにされた。
テレビは「メルトダウン・メルトダウン…」と心配そうに騒ぎ、ニュースキャスターにきかれた原子力専門家はとまどいながら、「この状態ではまだメルトダウンはだいじょうぶでしょう」と言っていた。
しかし、あとになって起きていたことがわかったのだ。
‐ そのとき、専門家は(政府の圧力に屈し)ウソをついたのだろうか? それとも、(「科学者の良心」において)ほんとうにわからず、ともかく国民のパニックを恐れウソをついたのだろうか?
彼らが(テレビに)再び顔を出すことはなかったので真偽のほどはわからない ‐
ともかく国がウソをついたのである。
ところで。最近の国家の大ウソで有名なのは、アメリカ大統領ブッシュの、イラク戦争を始める理由とした核兵器の存在がある。「フセインは核兵器を隠している」。けっきょく核兵器は見つからなかった。が、疑われたままで、すでにフセイン大統領はブッシュに捕まり、殺されていた。国連に国際司法裁判所というものがあるらしいが、フセインはどうして提訴し「オ、オレはぬれぎぬをきせられよとしている」と叫ばなかったのか?どーせあれ(司法裁判所)はアメリカがつくったようなものとあきらめたのか?
結果的なウソは「事実誤認」。はじめからダマそうとしたのではないから詐欺ではないらしい。国家の大ウソでも、謝ればすむらしい。まるでサスペンスドラマの世界だ。ドラマでは「冤罪」がよく出てくるが、冤罪にされた者が殺されても(自殺を含む)、そこまで追い込んだ警察・刑事のまちがい(ウソ)は問われないらしい。
(それにしても、ブッシュは謝罪したのだろうか?)
ところ変わり現在の日本国。何やかや問題点がいっぱい指摘されている重大法案が、これいじょう反対の声が大きくならんうちに…とばかり、強硬採決されたばかり
この法律では、メルトダウンや福島原発が、“国家の安全に関わる”とされたら国民には知らされない。原子力がテロの標的になれば国はてんぷくトリオ!。こんな私でもゲゲゲ…逮捕されるかも。 - 「オメエ(カメキチのこと)、アルカイダの一味だろ。こっちで調べはついてんだ。吐いてしまえ。吐いてしまったらラクになるぞ」
クワバラ・クワバラ…
ある晩、「こんな大事なこと、なんでNHKは特集しないのかな?」と、妻が言った。NHKの立場もあろうが、かの法案をわれわれ一般庶民にもわかりやすく解説してほしいもんだ(できないのは、陰にトップの意向があるのでしょう)。「関西たっぷり」もいいけど、こっちのほうもやってほしい。
それからもうひとつ彼女は言った。「この法案のこと、ブログに載せたらアカンよ。公安にマークされるから」。まぁ、私をマークするほど公安警察にヒマはなかろうが、これはあまりにお粗末な法案なので、新聞でも一般国民が顔写真入りで反対を表明している。
そうは言っていたものの、後日、さる新聞に以下のような記事が掲載されていた。
「某警察の発表によると、某在住のカメキチ氏の家から、不明写真が見つかった(下)。彼は『この写真はベッドからたらした足の影がおもしろかったので写したもの…』と述べているらしいが、警察は『あやしいもんだ』とそっこく逮捕した。当局によれば、被疑者はブログをやっており、つまらないことを発信しているらしい。こんど発見された写真は取り調べの結果、人間の足のようだが、確証がなく、ブログのつまらないことと関係しているようである。ともかく秘密くさい写真であり何かの暗号のようだ、とのこと。
どうか、これがつまらない夢で終わりますように