♭ おたずねくださり、ありがとうございます ♯
(人目の方)
いまNHK/BSで『こころ旅』という、俳優の火野正平さんが日本各地を自転車でめぐり、その土地にちなんだ視聴者の思い出がつづられた手紙を紹介するという紀行番組をやっている。彼の人柄が「そこはかとなく」感じられ、ときどき自転車旅をサポートするスタッフとのやり取りがはさまれ、ニヤっとさせられる。人と人・人と風景のふれあいがわざとらしくなく(自然に)、とても好感が持てる番組だ。
(NHKの番組CMをしてる場合じゃなかった)言いたいのは、この中でときどき(決まって火野さんが自転車を漕いでいる場面で)流れる音楽(バックグランドミュージック)のことである。静かで軽やかな曲だ。ホント、心地よい。このごろ私の頭(耳?)の奥では繰り返しこのメロディが鳴り響いているほど。で、つい、それが外に出てしまいそうになるが、ガマンしている(わが家では私のハミングはご法度)。
(みなさんにも聞いてほしくて番組HPで探したのですが、残念ながらその曲だけ見つかりませんでした)
あらためて音楽のよさを感じた。「音」を楽しむ「音楽」。「聞く」(耳で音感を聞くだけでなく、からだ全部で)「聴く」。
今ときどき孫をみていると、「発見」がある。音に対する姿もそのひとつ。
たとえば。二人のやんちゃボーイ(2歳前後)はどちらも、蚊のなくような極小の音でも、「ゴー」(電車の発着音)や「ピーポー」が聞こえると、からだ全部でみごとに反応する。
たとえば。4歳のオマセはこのまえ本屋さんに連れていったら、楽器本(本に童謡などが仕込まれいる。その造りの精巧なことといったらない。ともかく感動さえするほどです。一度手に取り聞いてみてください)をはなさなかった。本のかなでる自動演奏に合わせてすっかりAKBだった。
しつこいが、その音が出る仕組みはすごいもの。
これもこの前の話。8歳の誕生日を迎えた、もうすぐガールと呼ばれる孫娘。カードを送(贈)った。開くと「♪ハピーバースディ…♪」と鳴るやつである。2歳前の弟がたいへん気にいり、横取りした(彼がかわいくてしかたない姉はもちろんやったらしい)。
赤ちゃんは眠るとき、トントンされて子守り歌をきく。
心地よい音声とリズムは、命の原点なのか。