♭ おたずねくださり、ありがとうございます ♯
(人目の方)
首を外に向ければ今も「ピーポー」。救急車が走っている。
これほどの出動回数とは思わなんだ。
救急を要する事態があちこちで頻繁に起きている証拠だ。
私の住んでいるところは地方都市。国道も県道、それにバイパスもある交通の要所。それに、救急の公立や准公立の大きな病院もあるので、となりの自治体などからも急患の人が運ばれているようである。
今まではそんなことなかったのに、最近、なぜか救急車の出動が気になりだした。(倒れたり事故る人が急増したわけでもあるまいに)一日に20回は走っている。
なんで気になるようになったか?
たぶん、テレビか何かで、「…なかにはタクシー代わりに気楽に利用している人がいるようです。そういう人がいたらその時間、ほんとうに救急を必要としている方がいても救急車は行けないことになります。救急車の数はタクシー並みに多くはないのです。…」との情報を聞いていたからだと思う。
それで、疑いの目で救急車をみるようになった。「ホンマに急がないといけないのかい?」。
(ときどき真剣に思うのである。「私の心の奥底には『魔物』がすんでいるのじゃないか」と。それがときどき現れ、たいへん意地の悪いみかたをするのではないか)
あるとき、妻に「自分だってお世話になったくせに…」「信じる以外ないね(心配して119番したこと)」と言われ、ハッと思った。
軽くてすんだら、それがいちばんよかったのだ(結果オーライ!であり、重くならないでよかったのだ)。
救急車にムダなんてない。
- 人はひとりで生きているんじゃない。生かされている - いつも思っているあたり前のことを私は忘れていた。いつの間にか、いちばんそうはなりたくない「思いあがった人間」になっていた。
そうそう『魔物』というのはだれにもすんでいるのかもしれない。だから、『桃太郎』のようなオニ・アクマ退治の英雄物語が世界各地にあるのでしょうね(と、だれかさんの本に書いてありました)。
これは正月に咲いていたシャコバサボテンです。
正月を祝ってくれるかのようでした。 でも、いまは、ありません。
(もっと心をこめてみればよかった)