カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

カメキチの目(2014.4.3 またドキュメンタリーをみて) 

  ♭ おたずねくださり、ありがとうございます 

  

 (ブログパーツUL5人目の方)

 

 

 この3月は、東日本大震災から3年になったので、テレビでもいろいろな特集が組まれ、あらためて思うことが多かった。

 

 またまたテレビの話になるが、録っておいたドキュメンタリー番組をみた。子ども本人自身が震災後しばらくして撮ったビデオを、いまの自分に重ね(3年を経て)ふたたびみるというもの。その子どもの姿をテレビカメラが撮る。

 番組は何人かの子どもの「物語」を取り上げていた。そのうちのひとりは、3年前は小学5年生、いま中学1年生(もうすぐ2年生)の男の子で、お父さん、お祖母さんと暮らしている。

 お母さんと妹を亡くした。

 番組は、当時のビデオを本人にみてもらったり、現在の姿を伝えたりするが、最後にスタッフが「助かり、どう思いましたか?」みたいなことを聞いた。

 なんと、少年は「生かされていると思いました」と言うではないか。驚いた。

 13歳の子どものコトバなのである。

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 彼より半世紀も長生きしている私と同じ心である。13の彼と私は同じ(まったく同じではないかもしれないが、きわめて近いと思う)境地で生きているのだ。

 私くらい生きておればさまざまな体験をするので、「あーぁ、生かされているんダ!」とふるえる瞬間もある。が、少年は13歳なのである。

 どれほど過酷だろう。

 どれほど過酷であろうとも、人は自分の人生をしっかり受けとめて生きるほかない。そのことを、新宿西口バス放火事件の被害者のときのように、深く感じた。

 

■余談 男の子は、小学生から中学生へと成長するころ声変わりがある。さっきの子も声変わりしていた(ビデオ映像の声で明らかにそれがわかった)。「成長」ということが新鮮に感じられ、思わずノドのクリクリに触れてみた。青い匂いがした。

 

                               ちりとてちん

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アセビの桃色バージョンです。

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