カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

カメキチの目(2014.6.12 巨石のなかで想った)

 

 

  ♭ おたずねくださり、ありがとうございます 

  

 (ブログパーツUL5人目の方)

 

 せんじつ、ある温泉に行った。

 そこの温泉の湯ぶねのまわりは、ぼう大な岩石が装飾として置かれていた。客は極楽気分で石をじっくり眺めるわけである。

 それが装飾になっているか(ヒョイと、ただ積んであるだけのようでもある)は別として、巨大なそれらは、ひとつひとつが人の背丈の2,3倍もあった。しかも数いっぱい。そばに置かれた看板の能書きによると、全国の名石・奇石という。ハハーン…!ここに集められたときの苦労を想うと頭がさがる。ストーンパワーがお客さまにとどきますようとの創業者の願いが伝わってきた(ありがとうございます)。

 

 湯につかってながめると、はじめしばらくは「スゴい!」と舌をまいた。が、そのうち自慢されている、見せびらかされているようで、腹立たしくなってきた(しかし湯は、変わらずいい)。たかが石じゃないか(宝石なら別だが)。悪趣味な。湯を掘りあてて(そこは昔からの温泉地ではない)たんとおカネをがはいったか。

 が、しばらくたって、「やっぱりスゴい」と思った。こんどの「スゴい」は、もちろん前と同じではない。いったんは否定したものの復活だ。リボンやネジみたいな形のらせん状の一点がひと回りして、一段うえに移ったように、質的に一段階うえに立った新たな視点だ。

(そのようなつまらん理屈はどうでもいいが)そこからあらためてながめた。

 

 それで、スゴいと思ったことは何だったか?

 巨大な岩石は、人間がいかに頼りない存在であるか、消え入りそうなモノかを感じさせてくれる(創業者は、これが言いたくて、日本全国を回り、こんなに岩石を集めたのだろうか)。

 前に恐竜のことを書いたが、このとき、この岩石がこういう形態・色となるまでの悠久さを想った。ついで恐竜とその時代を連想した。

 

 いやいや。創業者にそんな思いはなく、単に客の目をひきたかっただけかもしれない。

 赤・青・茶色…いろいろな色彩。さまざまな形の岩石を楽しませかっただけかもしれない(形といえば、岩や石が、さまざまなものに見えた。その形は位置を少し変えるだけで、また変化した。いつまでも見あきなかった)。

  

                         

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                               ちりとてちん

 

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