♭ おたずねくださり、ありがとうございます ♯
(人目の方)
立憲君主制なんてナンセンス、というのが私の信条である。
「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」
民が主体の社会というものに君主、つまり天皇はいらないのだ(しかし庶民は天皇ではなくても「お上(かみ)」には弱い。だから正確には立憲君主制というのはわれわれの問題である)。
相手は天皇である。はじめから勝負はついていた。それはわかっていたが、私のひとり相撲ではあっても、ものごころついてから「民主」ということにこだわっていたので、心の奥底では(「仮想敵国」みたいにすみついた)天皇と、ことあるごとにケンカした。
が、…
せんじつ、テレビニュースが報道していた。
天皇はさきの大戦で日本がひどいことをした国々・地域をたずねてあやまっている。が、激戦地だったパラオ諸島だけがまだらしい。で、そこの訪問を強く願っているらしい。いま、受け入れの問題もあり、現地の関係者と宮内庁が相談しているとのこと。うまくいくといいな。
紀元が「平成」になって、つまりいまの天皇になって、自分では国の体制をどうにもできないけれど、少なくとも国民と自分の関係がいいものになるよう努めてこられたという、おりおりの妻の話・言葉を思い出した。
先の東北大震災でも被災地をたびたび訪れ、同じ目線に立って人々と話を交わされたという。たしかに私も、ツンとお高くとまっているかのような(あの金縁メガネがよけいな演出をしているんでは)昭和天皇とはちがう気はする。なんせ父上サマは戦争のイメージが強すぎるのだ。その長男として生まれ、いやがうえにも天皇とさせられ、他人には言えないご苦労、われわれ庶民には想像だにできぬたいへんさがあったことだろう。平和をだいじに思う方(それには皇后の美智子さんの影響も多分にあるにちがいない)らしい。
妻のおかげで私は天皇と「和解」できたと思う。そのこと、てれくさくてすなおに言えないけれど、感謝している。
ところで話題の「集団的自衛権」。天皇もなんか言いたいのではありませんか。
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