♭ おたずねくださり、ありがとうございます ♯
(人目の方)
「う…」
あれは、わが障害のもとになった事故のように突然やってきた。まさしく「青天のヘキレキ」だった。
こういう事態も最悪ありえるとは思っていたが、それはまさかの話であった。
ところが、そのまさかが起きた。私はあわてふためいた。
が問題は、妻である。彼女にはまったく「寝耳に水」なことだった。
大ショックだったに違いないが、世間で起きる暗いニュースに比べたら(比べてはイカンけど)ちっともたいしたことでない。
(この件のあとに、神戸の悲惨きわまる事件が起きた。6歳のいたいけな少女の遺体が頭にこびりついた)
あれというのは、障害を負う前、私がひとりかってに(べつに秘密にしていたつもりはなかったです)連帯保証人になった件である。それが、ちゃんと履行されておらず滞っているということが通知(請求)され、発覚したことである。
もちろん、この件に関しての自分なりの思い・考えなどいろいろあるが、そんなことはすべて言いわけにすぎない。どうでもいいことだ(私も人間的に成長し、絶対、言いわけしない男になろうとしているさいちゅうだ)。
ただ、(人生ってそういうもんで成り立っているものですが)あの通知を私が先にポストに届いていたのを見つけていたら、展開は変わっていたと思う。ともかく、しばらくは放っておいただろう、むこうがなにか言ってくるまでは。その間に秘策を練ったかもしれない。が、しんちょうに動いてもぎこちないのですぐにバレ、「コソコソ、なにをしとるん?」となったであろう(結末は火を見るより明らか)。
ひるがえって。 借金せんとこーね、経済的にどんなに貧しくても借金かかえた生活はせんとこーね、親しい人でもかつてに保証人(連帯も)にはならんでね、ということからわれわれの結婚生活は始まった。
それを私は破ったわけである。
資産家でなければとうてい払えないような金額ではなかったので、悔しかったけど、相手(債権者の委託を受けたとりたて屋。30代の、《ビジネスマン+こまづかいのヤクザ》÷2くらいの男)に早く帰ってほしかったので、支払った。
とりたて屋はあくまでスジの通った話を要領よくする。おそらく、そんな調子でどこでも債務者を泣かし、落としたのだろう。
まあ、そのとりたて屋のニイちゃんも言ったように、支払うべき義務のあるモノを支払わなかったこっちに社会的責任があるのはまちがいがない。
続けて、終わりころだったがニイちゃんはこうも言った。「こっち(債権者)としては払ってもらえばそれでいいんですよ。あとは、債務者とあんた(私)との関係、問題ですから。で、あんたは債務者に『ちゃんと払っているか?』といつも監視(見まもって)してきましたか」
痛いところをつかれた。返す言葉は私になかった。グヤジイ…
妻にはすごく心配かけた。悪くて…∞…∞
おたがい歳をとったので、「離婚」という選択肢はいまはないのかもしれない。
そうなら、それが「ウンメイ」とあきらめてくだされ… ゴメン∞∞∞