♪ おたずねくださり、ありがとうございます ♯
除夜の鐘 幾谷こゆる 闇の雪 (飯田蛇笏)
わが家にも除夜の鐘が響いてくるので、よくわかる気がする。
入院中。まだ立てず、ベッドに寝ころび、近くの寺の鐘の音をきいた。
「ごぉーん」という響きが身、とくに肚にしみた。“音”というものがあんなに身に迫るとは思わなかった。
‐たすかって、よかったね。生きていて、よかったね‐ と言われているようだった。
が、いま。朝がつらい。なんどもなんどもしつこく書いているように、横臥の体勢から垂直の体勢に変わる、つまり起きあがるのがしんどいのである。目のまえグルグル…クラクラ…
「落ちた」(事故に遭遇)のがウンのつきとはわかっていても、つらいものはつらい。で、ふだんはガマンしているけれど(意識的にも無意識のうちにも)、なにかのキッカケで切れることがあり、「ゴメン!」にいたってしまうことがことしもしょっちゅうだった。
クラクラ、グルグルは容赦がない。きょうはいつもの買い物で、歳末大売出しだったので久しぶりに、「いっしょにまわるワ」、と言ったまではよかったが、早々と退散した。「やっぱり、ベンチに座っているワ」 ゴメン
ベンチに腰かけボーとあたりを見まわすとわが身の不遇がよけいに感じられ、あれこれ思う。たえることなく(どちらかがあの世に旅立たない限り)世話をする彼女。やり切れんだろうなあ、いらん苦労をかけるなあとしみじみ思う。センチになり、涙がこぼれそうだ。
ともかく、身体にいいことは、なんでもやらなくちゃならない。それを新年の目標にしよう。〈それでもなあー〉
階段歩きはこのごろサボってばかりだし、この前、太極拳のことを知りすばらしいと思い、DVD付の本まで買ってきたまではよかったが、DVDの出だしをパラっとみたくらいで放ったままだ。〈だから、目標にするんだよ〉
ところで読者のみなさん。たいへん、ありがとうございました。また来年もどうぞよろしくお願いします。よい正月をお迎えください。
15 はしいれ
折り紙の本には、こんなステキな
はしいれが載っていました。
はしたは、いやあしたは、ここから取りだす
ことにしましょう。