♪ おたずねくださり、ありがとうございます ♯
4月から、朝日新聞は『折々のことば』という連載を始めた。筆者は鷲田清一さんという学者(哲学者)さんだ。
絵に描けばこんな感じ。
おだやかな人らしく、「アンタ、お笑いの人か?」と言われても怒らないのではないだろか。
何年も前の『折々のうた』はちょっと古風な、かたぐるしい感じの歌や句・詩が多かったが、今回はハチャメチャな感じ。
でも、そのハチャメチャぶり、枠にとらわれず、自由自在。そのはみ出しぶりがいい。
じつは鷲田さんの著作を、これまでいくつか読んだことがある。
ともかくわかりやすい。「哲学」をソクラテスやカントから、庶民の目線に下げてくれた。日本国政府とかがよく言う「シュクシュク」とは対局にある。
一度に私はファンになった。「哲学」はけっして難解なものではない。前回、よく生きるために「死に際」を想ってみるのも必要だと書いたが、「哲学」もそうである。
第1回は、「迷惑かけて、ありがとう」(コメディアンたこ八郎の最期の言葉。だいたい、大学教授がコメディアンを相手にするだろうか)。
普通は「迷惑」とくれば「すみません」と謝る。だが、たこさんは、「ありがとう」ときた。生前、数えきれないほどの多くの人に、迷惑をかけ、世話になった。その人たちへの気もちをあらわした言葉だ、と鷲田さんは説く。
「こりゃ、スゴイ!」
鷲田さんはそう感じ、受けとめ、そして考えたに違いない(私は、そう言うあなたがすばらしいと思いました。だって、言葉というものは、それをきちんと受けとめる人がいないと生きてこない)。
でも、これって言葉だけじゃないですよね。
50 たいほう船
「たいほう船」とは、いちおう「大砲船」ということです。
ぶ、ぶっそうなものであります。なんせ、大砲は、いちおう武器ですから…
まっ、これよりどこぞの「テポドン」のほうが危ないですかね?
まっ、どっちもどっちか…