♪ おたずねくださり、ありがとうございます ♯
俳優・火野正平さんは自身の人気番組で、「人生くだり坂。ゆっくりのんびり…」という。
たしかに、40を絶頂期・てっぺん・いちばん高いところとすると、そこからは下る一方だ。
人は老いると、懐旧の念が増す。イヤだったこともなつかしくなる。
先日、思春期時代を過ごした地を訪ねた。
まったくの私個人の感傷のために、ツレはもちろん、彼女が私の知らないうちに連絡し、弟が車で駆けつけた。
ほんとうにありがたかった。感謝の言葉が見つからない。
(おふたりさん、どうもありがとう!)
そこは瀬戸内の島である。
島には学校があり(全寮制)15歳から3,4年を過ごした。
-『少年老い易く学成り難し』-
かつての紅顔の美少年は、いまはシワ・シミだらけの、杖をついたヨボヨボじじいである。
なんせ、あれから50年ちかく経ったのだ。
海も、島と本土の港を往来するフェリーも変わっていなかった。
なのに、こっちはすっかり老いた。
まさに『浦島太郎』(いや、私はおとものカメ?)。
それはともかく。昔ばなし『浦島太郎』のいいたいことが、老いてやっとわかった。
太郎は竜宮城で毎日、「食べや踊れ」のドンチャン騒ぎ。
腹はご馳走でみたされ、目(心)は美女でみたされた。
この間、太郎はわれを忘れ、時間も忘れたわけである。
時間は着実に経ち、とうとう別れがやって来た。永遠なるものはなにもない。
乙姫さまは別れを惜しみ涙を流したが、時間を逆転することはできない。
みやげに「玉手箱」をもらった。なんだろう?と楽しみに開けると、アララ…
煙が出て、たちまち太郎は若者から爺さんになった。
嘆いてもはじまらない。そもそも嘆くことでもない。人生とはそういうもの、と教えてくれているようだ。
私たち三人は、その晩、バイキングを楽しみ、いい湯にうつつを抜かした。
忘れられない「旅」となった。
53 ロケット2号
これもなかなかステキでしょう。
一枚の四角な紙が、ロケットに変身。
折り紙は、考えてみれば「子ども」と同じですね。
その心は、“無限の可能性”
アチャー…