♪ おたずねくださり、ありがとうございます ♯
私は身体障害者である。
(わかってる。そんなこと、自慢せんでよろしー)
ふだん、そのことは「事実」として受け入れ納得して生きているが、ときどき泣きたくなってしまう。
(泣けばイイのじゃ。それで気がすむなら…)
が、古い男なので泣くわけにはいかない。
酔っ払いの千鳥足とまちがえられそうなフラフラ歩き。
(こけないために杖ついているんかのぉー)
平衡障害。バランスがとれないからと理由はわかっていても、できないことがいろいろいっぱいあり、なさけないことこの上ない。
(そうか、そうか。そりゃ、「ウウゥ…」じゃて)
で、慰みに少しおどけ、「なんでこうなるの?」と言いたくなる。
(そう自分をちゃかすのはたいせつじゃ!むずかしく言えば「自分を対象化する」ということじゃな)
こうして書くのにキーボードに向かえば、隣りのキーと打ちまちがえる。
(まちがえてもイイ。「人生は長くて短い」。…ありゃ、ワシはなにが言いたかったのかのぉ?)
なんどもまちがえる。目と指の動きがうまく合ってくれない。視力は1.2から0.3に落ち、視界は30度くらい狭まった。「眼振」(視界が揺れ、そのエリアはしばらくすると移動する)と「複視」(いつも、目が寄ったように像が二重にみえ、どっちがホンモノかわからなくなる)が重なって、ますますみえにくくなる。で、運転免許も手ばなした。
(事故を起こす前に返してよかったのぉ。ところで免許証返納者にはなんか特典があったが…)
だから、なにかをみているときは闘っている気分だ。闘っていてると疲れるので、ときどき目をつぶる。
(つまり、「休む」ということじゃな。それは大事なことじゃ。
人生も疲れることがある。そのときぜったい「死」んではならぬ。「休む」「休憩する」んじゃ。
いくら長くてもいいぞ。そうすりゃ、思わぬことが起きてくるわい。ビックリすることがな)
71 長かぶと
折り紙の本では「長かぶと」とあるのですが、
だれが、どんなとき、かぶるのでしょうか?