カメキチの目
「隠居」すると、じっさいの世間が遠のき、刺激がきわめて少なくなる。
いま、「刺激」といったけれど、なにもそれが欲しいとか、不足気味だといっているのではない。
刺激がないというのは、波風が立たないということで、穏やかさ・平和を好む人間にはサイコーである。
ここでは「隠居」=退職ということであって、じっさいの世間といったのは職場である。仕事することにつきまとうモノゴトだ。
仕事そのものや人間関係など、さまざまなストレスから解放されたということ。
ところが、そこからは脱したが生きている限り、外からの(いや内からも)刺激、情報の伝達は続く。
どうでもいいものが多いが、なかにはたいせつなものがある。
一方的に与えられているばかりでなく、自ら選んだものもある。ニュースとブログである。
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ニュース
焦点が定まりにくく、それにあの大きな紙面をめくるのが難儀で、新聞はあまり読まない。ほとんどはテレビにたよっている。
ブログ
じつは、退職したら福祉ボランティアをしたかった。
が、福祉サービスを受ける側に回った(しかし、障害を負っても志が強かったらやれたと思う)。回っても、なるべく自分のことは自分でしたい。それには、これ以上は身体の機能も頭の働きも減らしてはいけない。
で、そこに「山があった」から山登りを始めたように、そこにパソコンがあったので手指のリハビリにいいし、脳にもいいのでキーボードを打った。
せっかく障害者になったのだから、ブログをしてみようと思った。
いま私にとって、ブログは大きな位置を占めている。新しい「仕事」だとみなしている。
仕事にしては、一回分の文は短いし、更新頻度も少ないが、自分の能力に応じたムリのないペースはこんなものだ(だから「」つきの仕事です)。
もちろん義務ではないけれど、「義務」にしている。
お相手してくださっているみなさん。ありがとうございます。