カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2016.5.5 安眠高臥…

 

                                                  カメキチの目

              f:id:kame710:20150902114233j:plain

   

 

 

 

 

 窓から新緑が目に映え、気分はそう快!

 のはずなのだが、自分のことを思うと憂鬱になってきた。

 

 すると、ずっと前に没頭した禅語の本に「青山」という言葉があったのを思い出して、想った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「安眠高臥(あんみんこうが)、

    青山(せいざん)に対す」(『五燈会元』より) 

 

               f:id:kame710:20160501145943g:plain

 ぐっすり眠った。起きたら目の前には青々とした山。

 在るのは、山と私だけ。

 

 思えば、人にうらまれるようなマネは(自分では)してきていないつもりだが、知らないうちに他人を傷つけてきたかもしれない。

 この世は、(意識せずとも)勝つか負けるか上になるか下に落ちるかの順位づけがされている。イヤであっても競っている。

 そこを這いずりまわり、生きてきた。

 気づいたら、老いていた。

 

 地位や名誉。財産がなんじゃい。と思うけれど、これも

「安眠高臥、青山に対す」

 も、みんな自分の思いなのだ。

 

 

                   ちりとてちん 

 

 

<