カメキチの目
私は東京都都民ではないけれど、先の都知事選で思ったことが二つある。
あとあとのために日記・メモしておこう。
①
鳥越さんが勝てばいいなあと思っていた。
なんでやねん?
ほんとうは宇都宮さんに都知事になってほしかったが、いろいろあって、ご自分の政策などを鳥越さんに託し、立候補を取り下げられたからだ(政権与党に対抗するため)。
宇都宮さんのことは3月26日『一庶民の声』に触れたが、私はすばらしい方だと思っている。ホントは総理大臣になってほしいムヒカさんと対等に渡りあえるに違いない人。
鳥越さんは野党共闘ということだったが、結果は敗れた。鳥越さんが、野党の推薦を受けていなかったら、当選はムリだったとしても、もっとマシだったのかもしれないとひそかに私は想っています。
小池さんが増田さんをおさえて勝ったのは、与党の応援を受けなかったのがよかったのか。
私は、ひょっとして「鳥越都知事誕生」ということになるんじゃないかと、ひそかに思っていた。
だって、タレント並みにはいかんでも、けっこう有名だと感じていたから。
それでも「こりゃ、イカンなぁ。ムリだなぁ…」と思ったのは、テレビで演説をみたときだ。
彼は言っていた。
私のように「そうだ、そうだ!」と賛成する者もいるだろうが、積極的に原発に賛成する人も、基本は反対でも太陽電池パネルを増やしたり風力、波力、地熱などの自然エネルギー発電だけでは不安という人がいっぱいいる。
東京に原発立地なんて話があるなら別だが、いくら首都だといっても、一地方の選挙にどうしてエネルギー問題が出るのだろう?
これで私の願いは望み薄となった。
が、
ツレはこちらとはまったく別のところから心配していた。
鳥越さんの女性問題。そういうのは私はまったく知らなかったけれど、ワケを聞いてうなづいた。
②
桜井という候補が11万票とったそうだ。この人のヘイトスピーチまがいの演説を11万人が支持したという。
東京都民のうちの「たったの」11万人とは私は思わない。11万に「も」と思い、人々が「ハイルヒトラー」と声を限りに叫び、示威行進・デモが行われているところを想像し、震えた。
そりゃそうと、ずっと前、石原慎太郎元都知事が、世間を震撼させた相模原市の「やまゆり園」事件の犯人ほどまではなくても、無能者よばわりする障害者観を持ち、差別的な発言をし、それが当時もんだいにもなったことを彼を支持した都民は覚えておられようか。大多数の人は、そもそも彼の障害者差別発言など知らないのだろう。
しかし彼は、彼に続いた猪瀬・舛添という両都知事のようなカネにまつわるヘマはおかさなかったので、以後も長く知事を続けた。
こういうことを東京以外でもいっぱい感じ、私はますます世間とか社会の大勢というものにヘソを曲げるようになった。
夢か現か幻か?幻想的なアート写真