カメキチの目
現代は、現実の社会から遠ざかっても、すぐ近くに「ネット」という新たな社会がある。
ネットは「仮想」・「バーチャル」といわれる。否応なく生活せざるを得ない「現実」・「リアル」ではないのでイヤならしなければいい。本やテレビと同じですね。
ネットにはパソコンやスマホなどが必要だ。
これらの道具は、いろいろな機能があり未知の可能性もあるのだろうが、私は字を書き、写真を取り込みアルバムとして整理する以外、インターネットがほとんど。
「ポケモン・ゴー」はスマホを持っていないのでやれませんが、「トトロ・ゴー」があったらスマホを買いたいとツレが言っております。
ネットというのはまったく革命的な文化だ。
百科全書であり、人と人を結びつけてくれ、またたく間に国境を越える。地球を狭くした。
ネットといえばSNS。
私はブログを始め、世の中にはいろいろな方がおられ、さまざまな世界があることに強く驚いた。
歳をとればとるほど自分の世界がどれだけ「井の中の蛙」状態か、自分がナンボの者かを思い知らされます。
単なる知識や情報を得るためには本やテレビ…などがある。
が、それらはよくいわれるように一方通行。私たちはただ与えられ、受けとるだけだ。
ネットの観点から、前に読んだ河合隼雄さん(心理学者)の本に、青少年から「大人になる」ということのむずかしさについて、述べられていたことを思い出した。
河合さんはいう。
大人になることの一つに、多種多様な意見、考え、思いが世の中にはあることを知り、たとえ自分とは違っても、それらとうまくつき合ってゆけるようになることをあげていた。
せっかくネットが登場し、誰とも交流ができるようになったのに、若い人たちだけではないですね。は同世代、同じ趣味・嗜好…では交わっているが、固まっている。「流れて」いない。
それはそれで必要であるし、いいけど、仲良しグループが閉鎖的となっては少しサミシイ。同質集団で終わってしまうのはもったいない。
老若男女を問わず、さまざまな人たちと知りあい、いろいろな世界を訪ねてみるといい。
どれほど刺激されるか。
と。
こちらは完全なる老いの部類の人間だが、ドラキュラに化け、若人・中年の方からも(血じゃないけど)エネルギー・エキスを吸わせていただいている。
思えば、こんなにありがたいこともないのではないか。
ありがとうございます。