カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2016.12.13 格差

                                                  カメキチの目

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「格差」ということがいつも気になり、それを想うだけで不快、イヤ~な気分になる。

ちなみに、ネット検索し、ウィキペディアで調べました。

「格差(かくさ)とは、同類のものの間における、程度(水準・資格・等級・価格・格付け、 レベル)などの差や違いである。また、社会問題の一つとしての意味合いを込めても用い られる語であり、貧富の差(経済格差)などを意味しても用いられる」

 

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 同類でも、たとえば人の「個性」のように、自然の状態では程度の違いがあるだろうが、こういう違いに「格差」があるとはいわない。

 ふつうは、貧富の差(経済格差)としてよく使われている。

 

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 原始の時代、人類が登場してからしばらくの間(とはいっても、古代文明から現代文明までの時間より、ずっとずっと気の遠くなるほど多い時間)は平等だった。

 けれど、貧富の差は普遍的といえるくらい、人間の社会には広がった。

テレビなどで世界遺産文化遺産)をみると、「富の頂点」に立った人物の王墓や王宮、城、寺院、教会などの建物がみられるが、完成に、どれだけの民がどれだけの年月をかけてつくったのか、そして(事故などで)どれだけの命がうしなわれたのか…とため息をつかざるを得ない。

金ぴかのオブジェさまざまより、貧しい民の涙や汗の方が想われる。

 

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 地球の規模でみれば、「南北格差」とか大きな問題があるけれど、総じて人類社会は人間的な望ましい方向に進んできた。

「一億総中流」といわれた1970年代後半。その甘い夢で国民の目をあざむくために「一億総活躍」というバカな言葉をあみ出した現政府。

 なにが「一億」!。

 私の人生で、今ほど「格差」という言葉を聞くことはなかった。

 経済格差は(あちこちでよく言われるように)、前世紀の終わりごろから、ますます勢いを増している。

トランプのような人物が大統領になった根本の原因は、アメリカ社会の「格差」の大きさ、酷さがあるといわれています

「先進国」に生まれて、「ウンがよかった!」

「途上国」に生れて、「ウンがわるかった…」

「時代がわるかった…」

 

 こんなのが人の世の理想なのか?

 私たちが望んだことなのか?

子ども食堂」をつくらねばならぬほどの日本に誰がしたのか?

と、バカみたいにひとり熱くなっていたら、昼のテレビニュース(地域版)で、すぐ近くのマンションで火事があり、59歳のひとり住まい男性が死んだと伝えていました。

消防車が10何台も駆けつけたようです。サイレンの音が聞こえたはずなのですが、聞こえなかった(あまりに近くなので気になりツレがネットで調べたら、住んでいる集合住宅の反対方向だったので聞こえないはずでした)。

亡くなった方のことも気になって調べたら、そのマンションは取り壊し予定で、男性おひとりだけが住んでいたとのこと。しかも、その方は身体が悪く、生活保護も受けておられたようでした。

火事の起きる前になにかヘンな音がしたと、近所の方々が言っておられたらしい。

「自殺だろうか」「だれか相談できる人がいなかったのか」と私たちは想いました。

「悲しいね…切ないね…」とツレがもらしました。

偶然といえば「偶然」なのですが、「格差」ということを書いているところだったので、すぐそばでこんな悲惨が起きていたことがフシギに感じられました。

 

と、書いていたら、先日「カジノ法案」なるものが国会を通過した(前の段階での)とニュースが報じていたことを思い出した。

ちょっと前には、JR九州の「ななつ星」(米ではありません。そっちは北海道)の人気の猿まね(失礼!「猿」はよけいでしでした)で、東にも西にも豪華列車が走るとのこと。

それのちょっと前には、あちこちに豪華ホテルが建つとのこと。

私がテレビに向かって、ちょっとブゥーブゥ-言っていたら、久しぶりに帰っていた子どもが、「大人げない…」と不快感を表した(ゴメン!)。

そりゃ、大金持ちのカネが流れ、一方では潤う人々も出てくるのだからイイじゃないか。というのも(結果としては)アリですが、やっぱり私はオカシイと思うのです。そんな問題じゃないと思うのであります。

 

先に読んだ本に、ある有名な哲学者、思想家が「平和」とか「人権」とか「平等」とか…そんな理想をいう人を揶揄した文章がありました。

私は恥ずかしげもなくよくそういうことを(きょうも)言いますが、天と地ほどの貧富を認めるわけにはぜったいいかない。

多少の差(キリギリスさんもいればアリさんもいますし)はしかたないとしても。

 

                   ちりとてちん

 

 

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