カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2017.3.2 枯木裏の龍吟

 

                                                  カメキチの目

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      ー 枯木裏の龍吟 ー 

 

先日のこと。敬愛している方のブログ記事にうろ(洞)のある枯木の写真があり、禅語「こぼくりのりゅうぎん」を想わせました。

             
   
 有名な禅語録の『碧巌録』に、ある雲水(修行僧)に「仏道とは何ですか?」と訊かれて中国の香厳(きょうげん)禅師がそう答えたとある。

 

 枯れた木には腐ってできた空洞がよく見られるが、風が当たるとまるで枯木がないているよう 「リュウリュウ~♪…」 

 まさに龍が吟じている。うたっている。

                   

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 木は立っているだけで、土砂を護ったり、二酸化炭素を吸って酸素を吐いたり、

傍にあるだけで、安らかな気持ちにしてくれたり、木陰をつくり憩わせてくれる。

 そして枯れたら(死んだら)、虫などの巣となり、「龍吟」の音、枯れたからこその色・形で人間を楽しませてくれる。

 そしていずれは自らが生まれたところの土に還り、その土を肥やし、新しい生命に繋がっていく。
悠久で雄大大自然に。

「無駄」とか「無縁」とか絶対ないのだ。

究極のリサイクルですね。

ふと思った。「リサイクル」の真髄は、いのちの受け渡しにあるのかもしれないです。

 

 もちろん人間も。

 

 

                  ちりとてちん

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