カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2017.4.2 鳥肌が

 

 

                                                  カメキチの目

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 立った。

 ぶったまげた。

 

 テレビニュースで聞いた。

 こんどの中学校保健体育の「学習指導要領」に、なんと「銃剣道」がとり入れられるとのこと。

「エイプリルフール」はきのう。聞いたのはおとといだったので、冗談、ホラ話ではない。

 

 「銃剣道」?

 

ちなみにネットで調べると、

(『ウィキぺディア』にはこうありました)

銃剣道(じゅうけんどう)は、明治時代フランスから伝来した西洋式銃剣術に日本の槍術の心技・剣道の理論等を日本人に合うように研究・改良されて成立した銃剣術が1956年に近代スポーツとして競技武道化したもの。剣道のような防具を身に付けて竹刀の代わりに木銃(もくじゅう)を用いて相手と突き合う競技である[1]。競技人口は約1万1000人(2015年)で、剣道の約184万人(2016年)の60分の一であり、その8割は自衛隊関係者である。

 

「森友」でにわかに『教育勅語』という言葉を聞き、わが耳を疑った。

政府は、『教育勅語』にもいいところ(いいやわるいは誰が決める?)があるので、それを活かそうと閣議決定したらしい。

 

 間をおかず、次は「銃剣道」を子どもたちにたたきこもう、ときたか。

 国は、いたいけな、まっ白な子どもたちに何を教えるか。

ゆとりもつめこみも、英語も道徳も、教育勅語銃剣道も、思いのまま。

ウソついたり天下りなどしても、だいじょうぶ。

彼らはエラいのである。

エラく振るまわせているのは、私をふくめ、国民でありますね。

 

 これ以上、戦争つづけても何十万人が新たに死ぬとわかっていても、「一億総玉砕」。銃剣ならぬ竹ヤリで鬼畜米英を突き殺せ! とやったのはたかだか70年前である。

 

「竹ヤリ」とともに、反射的に与謝野晶子の有名な歌を思いだした。

 

         君死にたまふことなかれ   
            
旅順口包圍軍の中に在る弟を歎き

 

あゝをとうとよ、君を泣く、
君死にたまふことなかれ、
末に生れし君なれば
親のなさけはまさりしも、
親は刃
(やいば)
をにぎらせて
人を殺せとをしへしや、
人を殺して死ねよとて
二十四までをそだてしや。

 

「アンタ、熱くなり過ぎておる。心配し過ぎているんではないか」と言われそうです。いまどき、日本国が戦争なんてするわけがない。

核兵器、ミサイルもあるんやで…。こんな科学技術の大発展した、平和なへいわな日本。あれから人っ子ひとり、戦争で外国人を殺したことはない日本やで…」

なにも私は銃剣道というスポーツにケチつけているわけじゃあちっともありません。競技相手を突く爽快さと精神修養もあるらしい。好きで楽しむことは他のスポーツ、競技と何ら変わらんでしょう。

私がたまらなく嫌悪するのは、それを国が強制するからです。

ちなみに、日の丸や君が代が強制されなくても、私は日本、祖国が大好きです。だから、「君死にたまふことなかれを思い出した。  

 

                    ちりとてちん

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