カメキチの目
大げさだが「いのちの洗濯」と称し、ある温泉地に行った。
死ぬまではいのちは続いているのだから、いのちも更新しなくてはいけないです。
そこは「日帰り湯」もしており、泉質がすばらしく、しかも源泉かけ流しなので、銭湯代わりに地元の方々もけっこう来られていた。
リラックス、「いのちの更新」が目的なのに、最近の世のなか事情は気味わるく、ぶっそうなできごとが続いているので、そういうことが脳裏をかすめ、湯はすばらしくても、半分しか楽しめなかった。
心までは「洗濯」できなかった。
が、ちょうど桜が見ごろで、ほかにも春の花々が美しく、天気もよかったので、「半分しか楽しめなかった」というのは帳消し。
それをじゅうぶん補ってもなお余るほど楽しんだ。
泉質は、いわゆる「ツルツル」「スベスベ」になるPHが高いアルカリ性で、私がなってもしかたないけれど、「お肌美人」になった。
風呂での想いは、激しやすい、感情に流されやすい自分の気質についてで、トランプや安倍と私も同列であるということだった。
声を張りあげるばかりか、指を立ててまで記者を制止した(というか、逃げた)就任直後のトランプ大統領を、先日の、激怒して会見を途中でやめ退席した(というか、逃げた)今村復興大臣が思いださせた。
「今は昔」にしたい安倍首相は、国会で森友の問題を野党から追及されると、声を張りあげ、「私も妻も関係いっさいないです」と子どものように叫んだ。疑惑釈明に必死だったので「忖度(ソンタク)」の一件を犯してしまった。
まあ、その前に被災地の「長靴」も件もあるが、その後も今村だけじゃなく、「学芸員はガン」発言、不倫議員と線路は続く、どこまでも。
話にならん!
「うっかり…」の問題ではない。
注目のフランスの大統領選挙の報道で、私の好きな『報道特集』のキャスターはきのう伝えていた。トランプの女性版みたいな人が2位につけているようだが、フランスでは「日本では青くさい」とバカにされるような理想を掲げる政治家が大勢いるそうだ。大勢いても、民主主義は多数決という現状の前では、ポピュリズムの前では力が出せない。悲しい…
あとに書きますが、激情に走りやすい私のような「熱しやすく冷めやすい」者とはちがい、地道にコツコツと世の中をちょっとでも理想の方向に進めようとされる方がおとといのブログに書かれており、私は感動してその記事を読みました。ぜひともみなさんもお読みください。 →
よんばばつれづれ 4月21日 憂いの源
私はもちろん上記国会議員のようには名がないので知られてはいませんが、ウチでは感情的になって、同じ失敗、ミスをなんども繰り返しては沈んでいます。
彼らも私と同様、自己嫌悪におちいればいいのですが…いえ、断じておちいるべきです。
「オマエは、個人的な資質(いまの場合、感情的になること)が安倍やトランプと同じだ」と言われるのは私には最大の侮辱である。
で、これからは彼らをテレビで見聞きしても「クソッタレ!」(ほか、ここで書くにはあまりに下品な言葉がとび出し、私という人間《カメだからかまわないかもしれませんが》の品格が落ちるのでやめます)と感情をあらわにする、動揺することはやめようと思った。
まだ、「誓う」まではいかず「思う」の中途半端な段階だが、ガンバろう。
私が感情的になっても、日本やアメリカ、世界の政治は微動だにしない。
感情的になってもしかたないが、「怒り」だけは持ち続けよう。忘れまい。
たった今、19時のNHKニュースをみていると北朝鮮の核実験が近い、アメリカ空母が日本海に近づいているといい、どうやら日本の軍隊と合同訓練をして北朝鮮を脅かすらしいと聞き、あまりに情けない人間の姿に人なんか地球からいなくなればいいと本気で思いました。
でもいなくなるのは歳とった自分のようなものだけでけっこう。若い人たちはまだまだ十分に人生を楽しんではいないので絶対いけないと思いなおしました。
これは感情的になって思ったものではありません。いや、やっぱり激情したか。死ぬのはイヤだ。
オマケに
「天国」「地獄」があるのかないのか、わからないけど、あってほしい。「輪廻転生」もあってほしい。生まれ変わるなら、人間以外ならなんでもいいと思った。こんな思いにを持ったのは生まれて初めてである。