カメキチの目
耳掃除。耳クソをとった。
(私が読者になっている方で、たいへんなことで悩んでおられるというのに、こんな気楽な記事かいてゴメンなさい)
グーグル画像さんからお借りしました。
つい先日、ちょっと恥ずかしい話だけど、耳鼻咽喉科に耳掃除に行った。
じつは2年前にも行っているので2回目だ。
私の人生で、あくまで2回目のこと。
「耳掃除」。子どもみたいで、通院にはちょっと勇気が要りました。お願いですから「それくらいのことで…」と笑わないでください。
コトここにいたるまでには、いろいろあったのです。
「いろいろ」とはいっても、要は、家での耳掃除は痛いということです。私はああいう痛さは弱い、苦手です。打撲とかは強い(と思う)。
(私の内耳の器官は壊れているのですが、耳自体の痛覚はあり、敏感なのです)
障害者となって手の感覚が鈍いので、だいたいはツレに耳掃除をしてもらっているのですが、こんどはなんどしても耳クソ(いえ耳垢)がしつこくこびりついているらしく、掃除のたびに私は拷問されてみたいに叫んでいた。「イタイ!イタタタ…」
あるときふと、1回目、つまり初めての耳鼻科での耳掃除を思いだし、行ってみようと決めた。
決意しても、ウジウジ…2回目でも悩んだ。
「こんなことで医者に…。病気やケガでもないのに…。お医者さんに申しわけない。やっぱりやめようか」
それでも彼女が「決意」を押してくれた。
少しは(耳クソとれば)聴力もよくなり、なにより痛い思いをしなくてすむのだから、(耳クソが)たまり続けても身体に不都合は起こらないかもしれないが、ますます垢まみれになる。不潔なジジイになってゆく。
それはイヤなので、やっぱり行くことにした。
結果。
初めてのときもそうだったが、痛くもなく、すぐに終わり、なんとなく自分がきれいになったようで、よかった。
ちょっと恥ずかしい気もちは、かかっている間ずっとあった。目も障害があるので顔まではよくみえなかったけれど、看護師さんが二人もおられた。私の耳をつつく先生を入れて計三名。
患者の私はお客さんとはいえ耳クソ除去。大人が三人。「たかが耳クソに…」
でも、してほんとうによかった。
ところで、診療台からおりるときおずおず聞いてみた。
「先生、耳クソがたまると聴力に影響しますか?」
「これくらいでは変わりませんよ」
先生はまだ若い、といっても40代くらいの精悍とした男性で、やっぱり「耳掃除」だけの作業はやりがいがなかったようで、終始ぶぜんとしておられた。
看護師さんが私からとった耳垢がはりつけられた白い紙をまじめに指しだし「これだけありました」と言われたのが可笑しかった。
(家にかえってから、「しまった…あの紙、もらえばよかった」「写してブログに載せられたのに…」と言ったら、「誰が見るというの…気もち悪い」と返された)
ちなみに1300円かかった。耳掃除に1300円。
医者の耳掃除というのは、耳穴をパカッと大きく開き、ピンセットのようなもので皮膚に貼りついたヤツを引っぱがし、つまんで外に出すようだ。
耳鼻科の耳掃除器具は、医者は儲けなければならないので、一般では手に入らないのだろうとは思ったが、ネットで調べたらどうやら売っているらしい。でも値段が…。
これなら、3回くらいは行ける。4000円以内ですむ。
器具を購入し、自分でやっていてうまくいかなかったら元も子もない。4000円ではおさまらないだろう。
そういうことで、購入はやめました。それよりか、かたくこびり付く前に、こまめに掃除することが、耳に限らずたいせつですね。
(言っておきますが、私は耳鼻咽喉科の回し者ではありません)