カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2011.11.22 たわごと

                                                  カメキチの目

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 ふっと思った。

思っても仕方がないといえばそれまでなのですが…

そうですが、(「暖簾に腕押し」、自分の手におえない社会のことでも)ひとりの人間・個人として、ひとつの思い・考えとしてはこんなのもあると記録しておきたいと思ったのです。

(前回は、紅葉まっ盛り、桜の葉っぱ一枚にも雄大な山の景色にも、自然の神々しさを感じ、感じる自分も感じ、二重に喜んだのですが、目を世の中に向ければユーウツこの上ありません)

 

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この前の「国政選挙」。国をあげての行事にいくらカネがかかったのだろうか。

 私がせこいのか、そういう小さなことが気になる。

テレビの『相棒』。主人公の右京さんは「小さなことが気になるのが僕の悪い癖でしてねー、スミマセンが一つお聞せしてほしいのですが…」と切りだし、どんな難事件をみごとに解決してゆく。

 

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国のおカネ、予算というのはあたり前ですが政府関係者の「私財」ではありません。尊い私たち国民の血税、汗税であります。それなのに、まるで我がものがごとくに使う。国会はなんのためにある?

(つい先日、子供の頃に発症することが多い1型糖尿病の近畿在住の患者9人が、病状が改善していないのに障害基礎年金《障害年金》の支給を打ち切られたのは不当として20日、国に支給再開を求める集団訴訟を大阪地裁に起こした」という地域ニュースを聞き、怒りにブルブル身体が震えました。いつもみている番組ですが、キャスターもコメンテーターも明らかに国のやり方に怒っていました)

選挙に使われた厖大なおカネだけじゃない。この前のトランプ訪問で費やされたもの、ミサイル防備だといってアメリカに支払う軍事予算、恒常的なアメリカ軍の基地維持にかかる予算、自衛隊の軍事演習で轟音と煙となって消えゆく砲弾・弾丸のおカネ………

 

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 テレビのニュース番組で世界の悲惨な映像をしばしばみかける。

 たとえば「シリア」。

 アメリカ、ロシアという大国やトルコ、サウジアラビアイラク、イランといった周辺諸国が、お互いのさまざまな思惑をいちおう今は「お預け」して、ISつまりイスラム国を「諸悪の元」とばかりに手を組んだことが奏して、イスラム国は窮地に追いつめられた。

 とはいっても、「イスラム国」的な勢力はくり返し現れるだろうといわれている。

テロリズムを考えていたら、「いじめ」と深くつながっている気がしてきました。「いじめ」が世界からなくならない限り、テロもなくならないと思う。

 画面に映った砲撃でほぼ破壊されつくしたような、かろうじてごく一部がのこった建物や、義足をつける手術をしたり、太ももから下がない脚につけ、歩く練習をしている幼い子どもたち。ただ虚ろな目をあらぬ方向にむけたままの大人たち。

 

 

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 その姿を見ていたら、「シジフォス(シーシュポスともいう)の神話」というのを想った。

 石ころを積んで山を作ろうとしても、積んだ石は落とされるので、いつまで積んでも山はできない、という意味の話だ。

「山を作る」=「意味」を築くために、いくら石を積もうとしても、「山はできない」=「無意味」「ムダ」に終わる。

 

 シリアのある中東はメソポタミア文明の発祥の地。

 無残に壊された現在の建物。古代遺跡。なによりも傷ついた、死した人々の群れ。

「シジフォスの神話」を想わざるをえない。

人間(生物)の身体だって「代謝」、細胞の「更新」がある。発生・構築と死滅・破壊は対の活動。それが自然というものか。

人類も生き物の一種、自然の一種、戦争は人類の一つの定めだろうか。

(「ぜったい違う」と思いたい)

「私はいまアイスランドにいる」とツレが言う。アイスランドが舞台の推理小説を読んでいるのです。いまアイスランドで紛争、戦争が起きているわけではないのですが、人間社会の醜さはそこでも共通しているようでした。

人間は、個人のレベルでは神にもなれるのに…

 

 

                  ちりとてちん

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