カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2019.4.2  フラッシュフォワード

         カメキチの目

 

Eテレ『原発事故 命を脅かす心の傷』をみた。

【番組HPより引用】原発事故から8年。住み慣れた「ふるさとの喪失」が人々の心と体に何をもたらしたのか。NHK取材班は、苛酷な避難生活が続く中で命を落とした被災者の遺族が作成した『死に至る経緯書』を入手し、徹底分析。さらに「フラッシュ・フォワード」と呼ばれる独特の心理現象が被災者を苦しめている実態を伝える。

 

フラッシュフォワード」という言葉を初めて聞いた。

(「フラッシュバック」というのはよく聞きます。それが体験した「過去」の恐ろしさ・怖さにとらわれるのに対し、「フラッシュフォワード」は、予想される未来の恐ろしさ・怖さに対しておそれおののくこと。ともにパニックにつながりやすく、そうでなくとも体調を乱す)

 

 ことしも3月11日がやってきた。もう8回目だ。

 8年にもなるというのに、福島には、故郷にかえられない人たちが大勢いる。

 【NHK時事公論3月8日により引用】原発事故で福島の11の市町村に出されていた避難指示は2年前までに3分の2が解除され、…解除された地域に戻ってきたのは1万5千人あまりで帰還割合は25パーセントにとどまっています。

市町村別に見ると、住民が戻り始めた町がある一方、帰還がほとんど進んでいない町もあります。そのひとつが原発の北側に位置する浪江町(なみえまち)です。

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 テレビが、祭りのごとく来年の東京オリンピックを国民の誰もが待ちのぞんでいるかのように騒ぎだてるごとに、私はイラつく。

 大震災からの復興を世界に示すと称し、聖火リレーのスタートは福島にする、聖火リレートーチは被災したアルミを溶かしてデザインしたもの…などの話を聞くたびに、「おためごかし」という言葉を、ヒネクレ者の私は思ってしまう。

 

 スポーツの人間的なすばらしさは、つい先に引退した超有名な(「い・ち・ろ・ー」とキーボードで打ってもちゃんとカタカナに変換される)イチロー選手をあげるまでもない。

 

 先日、オリンピックの出場にも大きく影響する有名なマラソン大会が近くであったのでちょっとだけ道路に並び、応援した。

 どの選手さんも一生懸命。すごく速い。

 懸命に駆けてゆく選手さんの姿に、敬愛するブログ読者のある方が重なった

(全国のさまざまな市民マラソン大会《一昨年はニューヨークマラソンも》に参加され、そのときのようすと、大会を支えられる地元ボランティアさんへの感謝が主な記事。それにその地方の楽しい観光も)

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 その方は私とほとんど変わらない年齢なのに、いろいろな「功徳」をこめてマラソンされている。

(いまはマラソンだけではない。英会話にも挑戦中。すゴイ! 正反対の私が言うのはなんだが)「自己との闘い」がスポーツの原点だと私は信ずる。

イチロー選手の偉大さは、野球という相手チームとの勝ち負けではあっても、決して自分に手を抜かない態度。自分と闘う姿勢だろう。現代ではこの人ほど「孤高」という言葉が似あう方はいないと思う)

 

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 番組は、福島は直接の災害死より後になってからの死亡、関連死が岩手や宮城よりダントツ多いことを伝える。地震津波の被害からせっかく生き残っても後で…

 なぜか?

 

 福島は、原発事故が起きたところ。

 近いうちに自宅、故郷に戻れると言われていたときは、短い間になんども住まいをうつっても、他にどんなに辛いことがあっても、ただ戻れるという「希望」があった。

 それが「生」を支えていた。

 戻れることが遠のいたとき、いつのことかわからなくなったとき、「気力」が失われた。

     ↓

フラッシュフォワード

 

 番組の中で、具体的なケースがいくつか紹介されるのだが、自殺にしろ病気にしろ、死んだ人のほとんどが男性であることが気になった。

「気になった」と同時に、「当然」という気もした。

 

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 体つきが大きく逞しいのがたいてい男。男性に比べると女性は小柄なことが多いが、男性よりしなやかで、そうであるがゆえに強い。

(番組をみていたら、ツレが「女はゆっくり悲しんだりヒマもないくらいしなければならないことがあるからね」と言い、「浅丘雪路さんや樹木希林さんが先に逝ったら、追いかけるように逝ったダンナさん…」と続けた。他人ごとではないとこっちは思った)

 

  原発事故から、連想が東京オリンピックへのイラつき、スポーツのすばらしさ、男女の違いなどにとび、とりとめがなくなった。

(ボロが出ないうちに《もう出ているか》、終わります)

 

 

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                  ちりとてちん

 

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