カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2019.7.2 人間はちょっとずつ…

         カメキチの目

 

 

 最近のNHKドラマは、私にはつまらないのが

多く、あまり観ない。

 が、『デジタル・タトゥー』というのはとても

よかった。

 

 書きたいのは物語の紹介ではなく、ドラマの

なかの主人公(弁護士。いわゆる「ヤメ検」。元は熱血検事)

セリフ。

 どこかで聞いたような言葉だったが、ジーンと

きた。

(セリフは正確ではありません)

 

 少年から、「オジサン(主人公)『いいひと?

わるいひと?』」ときかれ、主人公は答える。

 

ぜんぶ良い人も、ぜんぶ悪い人もいないんだよ。

みんなちょっとずつ良い人で、

ちょっとずつ悪い人だよ。

おじさんだってそう

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 ちょうど同じころ、朝ドラ『なつぞら』で

こんな場面があった。

 新しい作品『わんぱく牛若丸』の制作にあたり、

登場人物のもととなる漫画をアニメーター仲間で

各自の案を示しながら話しあっていたときのこと。

 憧れのアニメーターになった主人公は

静御前」を母親的なイメージでやさしい顔に描いた。

 ところが先輩は(遠い昔の漫画『妖怪人間ベム』の母ベラみたいな)

怖い顔にした。

 ここで二人の間に入ったチームリーダーは、

先のぜんぶ良い人も、…」に似たようなことを

言った。

 つまり、同一人物でも、やさしい顔するときも

あれば怖いときもある。

それが生きている人間だ。

 こっちもジーンときた。

 

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 自分自身をふり返ってみる。

 

 自分のことが他人にどう映り、見え、どう思われて

いるかはおおよそのことは推測できてもほんとうの

ところはわからない。

 けれども、自分は自分のことがわかる(と言えば、

違うかもしれないが、少なくとも「自分にウソついている、偽っている」

自分は自覚でき、そういう自分に対して責任を負える)

 

 私も、ちょっとずつ良い人で、ちょっとずつ悪い

人だと思った。

 そして、時と場合で

ころころ変わる。

しかたがない、まだ生きているのだから。

 

 

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                             ちりとてちん

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