カメキチの目
人生も終わりになったのがちょっと寂しいが、
退職してからは自由になる時間がとても増え、最高に
ありがたい。
したいことができるから。
収入は少ない年金しかないけれど、おカネのかかる
ことは旅くらいしかしないので、好きな本は図書館で
借りて読め、好きなテレビ番組もみられる。
それだけで、ああ~ゴクラク ごくらく…
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先日、Eテレの『心の時代』という番組(録画)
をみた。
ドリアン助川さんの「積極的感受」という内容。
とてもよかった。(番組の詳細はHPにあります)
深くふかくなんどもうなずかせられた。
(二つだけ)
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答えるラジオ番組に出演されたときの話。
(相談相手はある女子高生)
【再現】(言葉のとおりではありません。こういう意味のことです)
女子高生:「母が末期のガンになったのです。
これまで私は親孝行をしたことが
ありません。
いまからでもできることが
ありますか?」
ドリアン:「それはそれは…
(一瞬、声がつまる。しばらく考えて話す)
もうじゅうぶん、親孝行してきたよ。
あなたが乳幼児のような小さいとき、
お母さんはその笑顔にどれだけ幸せを
もらったことだろう」
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② ドリアンさんは音楽仲間でロックバンド「叫ぶ
詩人の会」というのを作って、『ハタ坊のおでん』
という歌を唄っておられた。
ハタ坊とは赤塚不二夫漫画『おそ松くん』という
私も少年時代にはまった人気漫画のキャラクタ-。
おでんは、食べる(コンビニにもある)あの「おでん」。
竹串に‐△‐〇‐□‐とさしたアレ。
(じつは美味しそうにおでんの串を握ってニコニコ登場すのは「チビ太」という
別のキャラクターですが、ここではハタ坊でもチビ太でもかまわない)
おでんに × はない。
人生にも × はない。
これは人生の応援歌なのダ!
(ちなみにドリアンさんは大の老子《タオの老子》好き、それに赤塚ファンの
ようで、バカボンのパパが読む「老子」という本を出されています。
ドリアンさんがバカボンのパパに扮して、老子をわかりやすく述べられている
のです。
また、『あん』という映画をみてたいへん感激したことがありますが、あとで
ドリアンさんの小説が映画化されたものと知りました。
この番組をツレといっしょにみたのですが、彼女もいっしょうけんめいみ、
私と同じように感動していたのですが、み終わって一言。
男女の違いのようなものを呟いた。
《ドリアンさんが番組の最中、インタビューのスタッフに聞かれ、よく考えてから
答えられるのを指して》「やっぱり男の人は言葉が先《というか、言葉にこだわる
という意味》だね」)