kame710のブログ

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2019.12.3 『平成史講義』⑦ アメリカ‐下

         カメキチの目

 

 

(とても納得したところが多かったので長くなりました。

やっと今回で『平成史講義』を終えます

 

 きょうもはじめに引用から。

 

【引用】  

「リスク」としてのアメリ

今日の世界において、アメリカはもはや歴史の「リーダー」という以上に

「リスク」である。

この転換を決定的にしたのは、もちろん2001年9月11日の同時多発テロであった。…

テロは「文明」や「自由」に対する「臆病な」攻撃などではまったくなく、

世界の超大国を自称するアメリカがとってきた具体的な行動に起因する巧みな

命がけの反撃にほかならなかった。…

 

ところがアメリカ政府は、かつてソビエトを「悪の帝国」と同じレトリックで、

自らの意に従わない国を「ならず者国家」と呼び、強圧的に封じ込めようとし…

(テロに走る若者たちの根にあるのは)「力の不均衡に対する認識と、

変化をもたらす政治的手段の欠如についての深い挫折感」である。

だから、この挫折感に脱出口を見出す世界的な努力がなされないなら、

「多くの者がいっそう急進的で過激な手段に駆り立てられる可能性がある」。…

 

アメリカの時代」の終わりの前に

しかしアメリカ国内にいる人々には、自分たちが世界のなかで置かれている位置は

見えにくい。

だからアメリカ国民は、2000年のジョージ・ブッシュに続き、2016年には

ドナルド・トランプを大統領に選出したのである。

常識では考えられない間違いが反復されるのは、この国が修復不可能なほどに

分裂しているからである。…

2016年の大統領選挙の結果は、歴史からの一時的な逸脱とは言い難く、

むしろアメリカが衰退に向かう構造的なプロセスの現れと見なしたほうがいい。…

 

金融とITで帝国アメリカが繁栄すればするほど、国民国家アメリカは劣化し、

空洞化していった。その結果、アメリカ国内では「成熟した民主主義の危機」が

ますます目につくようになった。… 

 

平成は、日本漂流の時代だったのか

1945年に帝国としての日本が失われた以上、戦後日本は帝国としてのアメリカに

近づき、その一部となることで自らが帝国的な中心性から疎外されてしまうことを

必死で免れたのである。

戦後日本人のなかでの親米意識の高さと安定性は、このアメリカの覇権の内面化に

よってもたらされたものである。

日本人が、アジアに対する過去の己の暴虐を忘却し、同時に優越的な自己の

アイデンティティを維持するには、アメリカという優越的な他者に支えて

もらわなければならなかったのだ。

 

それでもなお、多くの日本人には日米抱擁以外の道を模索することはとてつもなく

恐ろしいことだと感じられているので、私たちが選択するのは、単独行動主義への

追従行動主義である。

親米意識は、戦後を通じて日本人一人ひとりの思考枠組に深く根を張っており、

人々はこの呪縛から簡単には自由になれない。

その結果、日本はいつまでもアジアのなかで孤立し続け、日韓も日中も、

ヨーロッパが辿ったような和解と協力の道に向かうことができない。

しかしそんな日米などお構いなしに、アジアは変化していくであろう。…

  

 (注:下線は私がしたもの、黒字のところは書き加えました)

 

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◆ 「リスク」としてのアメリ

  〈アメリカの時代」の終わりの前に

 

 東日本大震災の大津波の映像には息をのむほか

なかったが、その10年も前に起きた9.11の旅客機が

巨大なビルに突っこむのも衝撃的だった。

 それをみたとき、ニュース番組のはずなのに

テレビ局がミスしてアクション映画の爆撃シーンを

流しているのかと勘ちがいした。

 

 津波のように自然が起こしたものではなく、人間が

やったのだ。

 規模がすさまじいだけの事故という人災ではなく、

テロリズムという名の意図した殺人、「戦争」だ。

「宣戦布告」がないだけの、アメリカに、

国家でないものが仕かけた戦争。

(「宣戦布告」がないという点では《もうすぐ12月8日がきますが》日本軍が

仕かけた1941年の「真珠湾攻撃」だって同じ。

あれをなぜ「テロ」といわないのかは、後世の歴史物語において、

日米という国家《国家どうしが当事者でないと戦争とはいわないようです。それに

テロは不特定多数の一般人を殺す。ならば、無差別爆撃、空襲などをどうして

テロと呼ばないのでしょう?》どうしの戦いの始まり《日本側の「奇襲」という

形での開戦でありはしても》として位置づけられているからだろうか?

「テロ」と日本語でいう「奇襲」とはどこが違うのだろう?)

 

 あのときから、そういう危険は日本に住んでいても

「ありうること。クワバラ…」と想うようになった。

(時代はますます「ありうる」ようになった気がする)

 北朝鮮のミサイルはアメリカ本国よりもずっと

日本本土のほうが近い。

巨額の税金を投入しての「イージスジョア」なる防衛設備導入を決めたのは、

トランプの日本訪問の後です。

日米両政府のトップ同士がきわめて恣意的、簡単に、「軍事機密に関する高度に

政治的な判断が求められる問題」と決める。

ただただアメリカの三菱重工業のような軍需大手企業を儲けさせるために。

この決定に関わった政府や自衛隊の担当者ひとりとして、「これこそが日本本土

防衛に有効…」などと考えてはいないと思う《だから実質配備にあたって、

秋田ではあのような幼稚なミスが起きた》。

 

特攻の時代も、どこに住んでいても、人間はほとんど変わらない。

9.11は、人間、死ぬ気になればなんでもできるのだと教えてくれた)

 

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 東西冷戦が終わっても、冷戦構造がいまも続き、

北と南に分断されたままの朝鮮半島の状態は、異常と

いうほかない。

 その「異常」の元凶はアメリカ。

 ここでもアメリカは「リスク」なのだ。

(そのアメリカに日本ほどベッタリくっついている国がどこにあるでしょう。

自らすすんで、望んでリスクを背負うとは)

 

 トランプ政権が誕生したとき、「まさか…」と

信じられない気もちになった。

 だから、

2016年の大統領選挙の結果は、歴史からの一時的な逸脱とは言い難く、 

の部分を読み、深くうなずいた。

 

 トランプのような人物が大統領になった事実は、

かつてイラク北朝鮮を「悪の枢軸」とまで罵った

ブッシュも大統領になった事実もしめしているように

歴史の「気まぐれ」「偶然」のようなものではなく、

現代アメリ病状、凋落ぶりという「必然」であり

「まさか…」と驚くに値することではなかったのだ。

 

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◆ 〈平成は、日本漂流の時代だったのか

 

日本人が、アジアに対する過去の己の暴虐を忘却し、同時に優越的な

自己のアイデンティティを維持するには、アメリカという優越的な他者に

支えてもらわなければならなかったのだ

というのにも、深くうなずかされた。

 

 いま、お隣、韓国との関係がギクシャクしている。

なんと悲しいことだろう。

(両国の人々の交流が、危険だからと相ついで中止されているなかで、

テレビの韓国ドラマがガンバっている、続けて放送されているのが救いに

思えてきます。

ガンバれ韓ドラ!)

 なんども書いているように、いくら国交を

回復させたといっても「謝ればいいんだろ、謝れば」

「カネを出せばいいんだろ、カネを出せば」という

本音が見えかくれするから、戦後これほど長い時間が

たっても未だにあの戦争をひきずっている。

(先日、NHKの朝のニュースの特集で、戦前の強制的に中国から連れてこられ

《「強制連行」》、秋田の花岡鉱山で働かされ酷い目に遭って死んだ《殺された》

人々を悼み、その亡くなった人、一人ひとりを「一足の靴」に表し、広場に並べて

供養するという日中友好の人たちの取りくみを伝えていました。

 

そっちは中国の人のとでしたが、現在の韓国とのギクシャク関係の根も、

明らかにあの戦争に起因しています。

内閣《行政府》に100%屈従した日本の司法とは違い、これまで何人もの大統領を

弾劾し辞任に追い込んだだけでなく、外国にも「忖度」することのない韓国司法。

戦前の強制連行で日本に連れてこられ、酷い労働を強いられながらも生き残った

ごくわずかの韓国の元徴用工の人たちが訴えていたことを認めました。

なのに、すでに決済み慰安婦問題と同じように》の問題だと異を唱え、

韓国への貿易面での圧力をかけたのがきっかけ《そういうふうに私は理解》)

 

 そう思うと、戦後50年という節目の「村山談話」の

誠実な態度が強く胸をうつ。

(第81代内閣総理大臣村山富市さんが当時の内閣を代表して発表した

「戦後50年の終戦記念日にあたって」という声明)

 その精神、心が今日まで受け継がれておれば、

これほどひきずることはなかったと思う。

(いまの日韓関係は、昔ならとうにホントの戦争しているに違いない)

 

 

 

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                             ちりとてちん

 

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