カメキチの目
常日頃、「災害」「防災」などにほとんど注意が向かない者の「たわ言」
(科学的事実の誤解ほかたくさんの誤りがあることでしょうが、かまわず)
になりますが、こんどのような悲惨な自然災害が起きるたびに、やり切れなさ
とともに、何で根本的な対策がとられないのだろうか?と、いつも感じている
非現実的なバカな話と思われるかもしれないですが、憤懣を書きます。
(そもそも国家の成り立ちの第一は国民の命を守ること。
国にその気があればできること。する、させるのは国民)
毎年きまった「行事」のごとく繰りかえされる
豪雨災害。
どこそこで川が氾濫し浸水、水びたし。
濁流に流され溺れ、人が絶命。
どこそこでがけ崩れが起き、土石流が発生。
家が潰され建物か土砂の下敷きとなり、人が絶命。
道路が寸断され、集落は孤立。
…
やり切れない…
ニュースをつけた。
逆まく激流。砂場の砂山が滑り落ちるような山の斜面の崩壊。
母が子を抱きしめる。お互い抱きあう女性たち。
グチャグチャになった家財などを前に、どこから手をつけていいのやら迷うことも
できず茫然と立ちすくむ以外ない男性。
ともかく命があってなによりと、インタビューに健気に応じる人びと。
この時期の集中豪雨、秋ごろの台風。
安心できるのは正月を中ごろとした冬と春だけのようなだなあと思うようになった
地震・津波や火山噴火は現在のところ予知がむずかしく、ウンに任せるよりしかた
ない面もあるけれど、ウン悪く起きても助かるための対策、手段は昔と比べ大きく
進んだのは確かだろう。
そうなんだが…
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■ ハザードマップ
ハザードマップは過去の災害の具体的な事実と、断層帯など地層の科学的な事実の
調査研究の積みかさねをもとに、科学者・行政の技術者など専門家が総合的な観点
から判断し、一般住民に向けたもの。
(そこで「危険」と記された土地なら危険なのだ)
だが、
ふだんは何もなく、それこそ50年に一度とか100年に一度など気の遠くなるような
長い先を言われても、自分の生きている間に起こるとは思わない。
だが、
そこは危ないと太鼓判を押されたようなもの。
■ 災害危険地域とわかっていて、誰が住もうか?
そこは自然災害は起こりやすいし、ハザードマップで指摘されているけれども
離れるわけにはいかない。
代々祖先はそこで暮らしてきた。土地への愛着がある。
(そういう人々もおられると思うけれど、祖先は「お前のいのちがいちばんじゃ。
ここを捨てて他に住んでもいいよ」と言うと思うけれど)
そこがハザードマップで危険とされていることを知らなかったという人を含め、
安価だったから、土地を入手しやすかったという理由で家を建て、事務所を構え、
避難が非常にむずかしいとわかっていても特別養護老人ホームを建てたりした。
ハザードマップに、最新の調査・研究で(ということは後になってから)わかり
自宅の地域が「危険」とされる場合だってある。
30年以内に高い確率で起きるといわれる「南海トラフ大地震」。
(グーグル画像より)
↓
数えきれないほどの被害者が出ると予想されていても、自治体により自然条件は
異なるため、国は自治体任せにしているように見える。
(国はあらかじめ、〇〇%くらいの死亡者が出るのはしかたないと考えている
のではないか。
「棄民」という言葉を連想し、肌が立つ《「30年以内に…」ということは、
ウンが悪ければ明日、明後日もありうる。
死なないうちにまた、東北大震災のときのような地獄絵を見なければならない
のだろうか》。
全力を尽くして国民のいのちを守ろうとするなら、「不要不急」の予算を防災に
回し、ともかく「スピード感を持って」急ぎ、南海トラフ大地震に間にあうよう
2~30mの巨大津波が押しよせても海辺の住民100%が助かる丈夫な避難場所、
鉄の「高台」をポストの数だけ作れ!)
地域から安全な地域への移住をすすめてほしい。
(よそに移りたくないという人はそれでいいけれど)
「復旧」「復興」という後片付け、生活再建に、毎年どれだけ膨大な費用が
充てられているのだろうか?
この費用を移転(関連も含めて)に要する費用と比較し、いわゆる「費用対効果」
はどうなんだろうか?
毎年まいねん、繰りかえされる災害。毎年まいねん、繰りかえされるその後片付け
「復旧」「復興」。
家、事務所など建物は新しくなりインフラも再建される。
失われたいのちは永遠に、二度とかえらない…