カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2021.2.26 爆買い中国人 

          f:id:kame710:20200815141541p:plain

 

 

1年前からのコロナ禍でインバウンドはすっかり影をひそめている。

いつになれば元のようになるのか?

「コロナ後」の世界では、インバウンドの姿も変わってくるのだろうか。

(まだまだマスク姿は続くのでしょうか。話し声が聞こえてやっと中国、台湾、韓国の人の区別がつく

のでしょうか

 

旅ずきなので、昨年も旅をした。

初めのは3月半ばで、まだ「緊急事態宣言」が発出「発令」でなく「発出」というのだと

初めて知りました。長く生きていても「緊急事態」には遇うことがなかった)されていなかった。

次は解除された後。結果的に「GO TO…」の対象となり、旅費等の一部が還って

得した気分になったが、批判していた「GO TO…」を使っている矛盾を抱え

旅のあいだ、ときどき思いだしては複雑な気分にもなった。

(けれど、旅先の小さな土産店で「「GO TO…」のおかげで…」という店の人の声を聞くことがあり、

いっそう複雑になった)

 

----------

3月半ばの旅は、初めての土地だったので現地の定期観光バスに乗ることにした。

                          f:id:kame710:20210225095255p:plain

                          (グーグル画像より)

宣言はまだ出されていなかったので、コロナ禍の恐ろしさを身近では感じておらず

早春の風の寒さを感じながら観光バスを待つあいだ、 

「ひょっとしてバスに乗る観光客は自分たちだけだったりして…まさか!…」と

少し気になってきた。その気分はだんだん膨らんだ。

しかしまだ「杞憂に終わる。大丈夫!」の方が勝っていた。

が、バスがやって来て、まさかは当たった。

(「当たり」の驚きは運転手さんガイドさんの方が私たちに勝っていた。

客の私たちに失礼にあたるので声にこそ出されなかったが)「エッ?! ふたり…」と

思われたに違いない。

 

乗客二人ではあっても、損とはわかっていても、バス会社の規則も職業倫理もあり

大型バスは出発した。

 

「すみません…」という言葉が乗った途端に出た。謝ることではないにしても、

自分たちが貧乏神になった気がした。

向こうは逆に恐縮され、全然気になさらず観光をお楽しみくださいと言われ、

私たちだけでも、ガイドさんは手を抜かすことなく(と信じた)案内してくださった

 

ところでガイドさんによると「ついこの前までは、インバウンド、中国からの

お客さんがすごく多くてバスはいつもいっぱいだったんですよ」とのことだった。

-----

一昨年までの数年間、「インバウンド」という、それまで知らなかった言葉を

よく聞くようになった。 

うるさいほど耳にするようになった。

 

だがこっちは、マスコミが話題にする以前から、旅先よっては中国など東アジア

からの観光客を日本人よりずっと多く見かけていた。

「日本も国際化した、観光地化したものだ」と(初めのうちは)新鮮に驚いていた。

(そのうち)中国の人のしゃべり声が大きいのを感じるようになり(台湾の人と言葉は

同じでも、何となく違いが感じられる)「にぎやかだなぁ」、もっと経ってからは

ちょっとうるさく感じるときもあった。

 

----------

「爆買い」。

その言葉は、おもしろおかしい言動、ギャグのような「ウケ」を目ざしたお笑い

同レベルのマスコミの造語だと思うけれど、日本の経済向上にもつながるので、

マスコミはそろって、豪華大型客船で、あるいは格安航空の直行便での中国からの

お客さんの来日(「買いもの」だけを目的にした場合もあるのだろうかを好意的になんども

くり返し報じていた。 

(「爆買い」の言葉はちょっと揶揄するような響きも感じるので私はイヤだ。

流行りの言い方をするなら「上から目線」の感じがする) 

 

それはともかく、ずっと気になっていた言葉だったので、

『爆買い中国人はなぜうっとうしいのか?』  陽陽

                   f:id:kame710:20210208142510p:plain

                    (グーグル画像より)
という本を見つけたとき、すぐに読みたくなった。

著者陽陽さんは、長年日本で中国語の教師をされている中国人の女性だ。

 

私は中国の人がしゃべるとき(日本人と比べて)声が大きかったり、自己主張が強い

のは、大陸は広大なので(大声を出さないと、強く自分を表現しないと)相手によく伝わら

ないのでは…と子どもが思いそうなことを思っていた。

それは述べられていなかったけれど、両国の文化の違い(ということは歴史の違い

背景としてとても大きく存在していることが、わかりやすく親切に述べられていて

たいへんおもしろかった。

 

 

次から本に触れます。

 

 

 

                        f:id:kame710:20171029114701j:plain

                         ちりとてちん

 

<