カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2021.5.18 怒ること

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怒らないですむなら怒らないでいたい。

毎日を穏やかに暮らしたい。

 

個人的な身のまわりのことなら(努力すれば)平静でいられるけれど、

世の中、社会に目を向ければダメである。

某議員や官僚の不祥事などを聞くにつけわざわざ抑揚をつけ、「バーカ!」と呟きたくなる。

やむにやまれずときどき実行し、そんな私も彼らと同類に見えるから「やめて!」と言われる)

 

社会まではムリでも、個人的なことだけでも怒らないですむ手軽な方法を

期待し、「HOW TO」だけわかればいいと思い、この本を読んだ。

『怒らないこと』 アルボムッレ・スマナサーラ・著 

 

(著者は、スリランカの上座《昔は「南伝」とか「小乗」と呼ばれた》仏教の長老)

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                       (グーグル画像より)


 長老は傾聴すべきことを、わかりやすく親切に述べてくださった。

私にはとくに二つのことが強く胸に響いた。

というのは、これまで似たような本はけっこう読んだけれど、こういう考え方、

見方を初めて知った。

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① できることをする

② 自分は自分の名前だけで十分

 

【引用】

「自分は偉い」というエゴを捨てる

自然な流れの中で、できることをやればいいのですよ。お茶くみであろうと…

何事においても、各人が能力に応じた仕事をすればいいというだけの話です。

「私が」「私が」というエゴを捨てれば、なんの問題もないのです。…

 

このように、すべての問題はエゴといってもいいくらいです。

だから「名前だけで十分です。名前だけにします」と決めれば、

そこですべての苦しみはサッと消えるはずです。… 

たとえば私が「あなたはどなたですか」と聞いたら、「田中です」、それだけで結構です。

それだけでよい。それ以上は余分であり、いけない。… 

 

(注:太字はこっちでしました)

 

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① できることをする 

自分のことを「偉い」と思うのを「エゴ」という。

周囲におだてられ、舞いあがると「自分は偉い」と思ってしまう。

自分を偉いと思わなければいいだけ、簡単なことだ。

(そんな簡単なことがむずかしい。ふだんは意識しないだけのエゴ。奥深いところに棲んでいる)

 

「エゴ」を捨てる。

 

自分にできることをする 気がついた者がする

「その時その場の自然な流れの中で」、自分にできることであっても

しようとしない。

自分のすることではないと思っている。

他の誰かが「すればいい(すべき)」と思っている。

初めに気づいた自分がすればいいだけのことなのに。

  

② 自分は自分の名前だけで十分

「名前だけで十分です。名前だけにします」

自分の名前を、こんなふうに重く、ていねいに捉えたことがなかった。

 

そうか、「エゴ」は名前だけにする、か。

 

 

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                           ちりとてちん

 

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