カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2021.6.22 諦めよう! 流されよう!

「老い」の本が続いているが、また読んだ。

若いお坊さんが仏教の立場で書かれたもの。情熱をこめたやさしい言葉で語られた平易な話だった。

前回の科学の視点からとはまた違い、「老い」といっても切り口によりいろいろある。

それがいい 

 

『老いて自由になる』  平井正修  という。

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二つ書きます。

 

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① 諦めることのたいせつさ

 

ふつうは(あくまで愛情からの叱咤激励のつもりで)「諦めるな!もっと)頑張れ」

と言う。

しかし、努力・忍耐・辛抱・根性がたいせつでも、これら「頑張り」だけでは

どうにもならないものが生きるなかにはあるということは、誰だってわかる。

人生には「運」とか「定め」、「ラッキー」と「アンラッキー」が厳然とある。

 

著者は言う。

われわれは人生に対し、「無力」を感じ「諦める」ことで前に進められる、と。

続けて言う。

【引用】

私たちは長い間、便利な文明社会を生きてきたために、「どうにもならないことなどない」という

勘違いをしてしまったのかもしれません。…

どうにもならないことはあるのです。…

諦めることは、とても大切です。

「いずれ死ぬ」と知っていれば、きちんと生きていける。…

情報は、ときとして私たちを愚かな行動に走らせます。…あまり多くのことを知る必要がありません

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② (いい意味で)流されることのたいせつさ 

 

ここを読んだときも、ふつうは(状況に)「流されてはいけない!」そして

(流されないように)「もっと頑張れ!」というのじゃないかと思ったが、

これも「常識」に反し、著者は流されることのたいせつさを説く。

(ただし、「いい意味で」という条件付き)

 

「大勢に流される」「長いものにまかれる(流される)」のとはてんで違う。

「いい意味で」とは何か?

考えてみよう。

 

 

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                           ちりとてちん

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