スゴイ本だった!
目がさめた、ウロコがはがれた思いがした。
(読んでホントよかった。紹介してくださった爽風上々さんありがとうございました)
学校で教わることは正しいと思っている(正確には「思わされている)。
それが「常識」だと。
(昔は「こういう考え、見方もあります」とは教えてもらわなかった。
一つのみかた、考えかたしかできない義務教育は恐ろしい)
時代がすすみ、新たな研究・発見がなされる。そういうことがなくても
(従来のわかっていることだけでも)それまでは見えていなかったことが見え、
まだ仮説(前の記事「土偶」もそう)の域をでないけれど、常識とされていた定説が
くつがえるということがあるのだと知った。
ーーーーーーーーーー
『環境と文明の世界史』 石弘之 安田喜憲 湯浅赳男 著
これも愛読ブログ、爽風上々さんに教えていただいた。
(とてもわかりやすい爽風上々さんのブログをお読みください)
↓
人類誕生いらいの歴史を、「環境と文明」という視点でふり返ろうとする
たいへんな意欲的な本だった。
現実世界を前にして(無力・非力を感じながらも)著者たち三人の地球と人類へよせる
情熱的な思いがつよく伝わってきた。
私には(けっして大げさではなく)「人類必読の書」に感じられた。
ーーーーー
ほかの多くの生きものを食べなければ生きてゆけないヒト。
その「食」と、生を支えるあとの二つ「衣」と「住」。
突きつめれば、これら三つにエネルギーをふくめて「文明」といってもいいと思う
そしてまた、「環境」というのは「自然」だということ。
その「自然」は、自分の国や身のまわりという狭い範囲だけではなく、
現代では「地球」から見なければならなくなった。
(よく考えれば、「文明」のエネルギーや衣・食・住の素材はすべて「自然」《=環境》、
「地球」そのもの)
「関係ない」ものごとは地球で生きているかぎり全然ない、ということを現代では
つよく感ぜざるをえなくなった。
ーーーーー
人類は、環境悪化の道を行きつくところ(破滅)に向かって突っぱしっている。
「人類破滅」について。
SFだけの話ではないと感じる人が増えたと思う。その場合、
①それは起きないという楽観
②起きても「みんないっしょなら仕方ないか…」という悲観+あきらめ+大勢追随
(ちなみに私は②。
欲望のアクセルだけの、ブレーキのない生きかたをしていると、個人も人類もいずれ「破滅」。
人類はそれでいいけれど、他の生きものまで巻きぞえにする。
ほんらいなら人類だけの「破滅」が望ましいが、うまくいきそうにない)
ーーーーーーーーーー
本の話題ぜんぶが、「現在の日本を生きている私」を意識させた。
話題は豊富で、いちいち触れたいことは山のようにありますが、
私としては次の三つのことを書こうと思います。
① 「世界四大文明」史観をうたがった (長江文明と縄文文明)
② コロナのことで、感染症と人類との深い関係にあらためて気づかされた
③ 「川の流域」という観点をはじめて知った
(3回にわけて書きます)