スマホやパソコンはメディア機能がすばらしくなり、多様な楽しみかたができる
ようになったので、テレビを見る人が少なくなったといわれる。
けれども、私のばあいは仕事を退いて自由な時間をもてるようになったし、
障害者になったこともあり、逆にテレビの視聴が増えた。
(見る番組はドラマ、自然や社会を描いたドキュメンタリー、地域ニュースくらいで、日に2~3時間。
障害のせいにし、面倒くさいので、自ら積極的に新しい楽しみを見つけることはしない。
そのこともテレビ視聴に向かわせている大きな要因になっている)
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テレビは、テレビ局からの一方向的な放送なので、本質は「押しつけ」。
でも「押しつけ」だからといって悪いわけではない。
(極端にいえば、自分で選んだわけでない物事はすべて「押しつけ」。
たとえば、「教科書検定」は子どもたちの学ぶ内容の一方的な「押しつけ」であって
選ぶ自由は極めて少ない。
《国に都合のいいことだけを一方的に教えようとするところは、中国や北朝鮮となんら変わらない》
教育だけでなく、もっと根本的な見かたに立てば、「すでに存在しているということ」も「押しつけ」
であり、世界の「存在」、私たちの「誕生」「存在」自体も「押しつけ」の結果といえる。
テレビなどメディアは超強力な「プロパガンダ」「政治広告・宣伝」の道具、武器となる。
《戦前、ラジオや新聞がウソの情報を流し、どれほど酷い惨禍を国民にもたらしたことか》
いまも、メディアは恐ろしい。
インターネットはメディアそのもの。
パソコン、スマホという、いまや個人の「分身」とまでなった道具に大量にどこからか送られる情報
《双方向で自分からも発信可能なSNSといっても一方的な「押しつけ」には歯が立たない》。
一方的ではあっても一応は判断に時間をかけ、不要なものは削除する。その手間にかかる時間は
個人では秒単位でも、社会的には一体どれだけ時間、コストがかかっているだろう。
コストの問題だけなら大したことないが、先に書いたように権力者、支配者に利用、悪用される。
《故A首相のお気に入りで当時の総務大臣に任命され、「腰巾着」のような働きをしたTは
「放送法」に強い関与をした疑いがあるといま国会で追及されている》)
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先日、NHKBS1の『デイゼロ 地球から水がなくなる日』というドキュメンタリー
番組を見て、テレビのよさを痛感した。
(グーグル画像より)
「よさ」とは「利点」。
これだけの番組は、作ろうとすれば映画というメディアでも可能だろうけれど、
いま私がいいたいことからすると圧倒的に多くの人が視聴できるテレビであり、
このような番組が放送されることに、テレビの果たす役割の大きさを強く感じた。
番組は、このままの水の使い方がやまなかったら、変えられなかったら、
早晩『地球から水がなくなる日』がやってくるという。
(もちろん、水より先に人間が無くなっている)
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すばらしいと感じた番組はジャンルを問わず、これまでたくさん見たけれど、
前に書いた『ガラパゴス』というドラマ同様、一人でも多くの人に見てほしい。
(いつごろからだろう。パソコン、スマホのネットに危機感をもってのことか、テレビ局は若い人を
取りこもうとしてのことだろうか、お笑いの若い人を多数起用するようになり、バラエティー番組を
連発。
石のような難いイメージのNHKまでが民放の人気にあやかったような番組をやるようになって久しい。
NHKは準国営放送みたいなもんだから、ニュースの「偏向」《もちろん現体制の「太鼓持ち」》は
はなはだしく、「テレビなんか…」とはよく感じているけど、『デイゼロ 地球から水がなくなる日』
のようなすばらしい番組を見ると「NHKもなかなかやる」に変わる)
※ 最後になりましたが、敬愛するrecocaさんが3回にわたって
この番組を記事にされていました。
是非ともお読みください。