カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2024.7.12「差別」を考える(後)

 今日は終わりの方(後)です。

 

④ 「人間に序列はつけられるのだろうか

「特別な」人間なんているのだろうか

「穢れている」人間っているのだろうか

「血」に対する「穢れ」意識は、農耕が生業の中心の日本文化だけの固有の因習、

伝統的な意識のあらわれ

教えられていない部落差別問題

知っておくべき知識を教えず「ないこと」にしてしまう

 

「あるカテゴリー」を生きる人を理解するということ

(部落差別問題では)彼ら自身の活動や運動が小中高校の教育の中で「現代社会」や「現代史」、

「国語」などで紹介されその意義が生徒に伝えられているとは言えない現状があります。…

エイズ差別問題では)すでにあった同性愛者への偏見や差別をそのまま利用し、

HIVを広める「危険」な存在として、彼らに対して、さらに強烈な”負の烙印”を押しつけたのです。…

こうした”草の根の行動や活動”は、支配的文化や価値に安住している私たちには「見えない」もの…

でも彼らが性的少数者という「カテゴリー」を生き、独自に歴史を創造していく主体であるという事実

を見失うことなく、私たちは、常に支配的文化や価値を相対化する「くせ」を身につけていくべき

なのです

 

⑤ 「障害は克服すべきもの?

(克服すべきものと考える理由)一つは、…ある能力を失わせた原因は障害そのものであり、

能力が失われたことにいつまでも固執していても仕方がない。

メディアでは、依然として障害を個人化する”、つまり”生きづらさ”の原因はすべて障害がある個人

の側にあるという了解が暗黙の知として生き続けています。

 

能力主義のあやうさ

パラスポーツが「健常」のスポーツの派生や亜流ではなく独創的な営みであること(の理解が必要)

障害者が「できる」ことへの驚き、感動、賞賛

裏返せば「できるかできないか」へのこだわり、価値基準が存在

 

     

 

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知っておくべき知識を教えず「ないこと」にしてしまう

 

ある事実を知らないということは、

その事実が自分の世界には「ないこと」

あたり前のことだけど、改めて考えさせられた。

 

「歴史」の重さ(重み)というものをあらためて感じた。

過去(昔)は現在(いま)ではないので、この目で直接見る、肌で感じることは

できない。想像してみるしかない。

 

(マスコミの国民への「菊タブー」の影響がどれほど甚大なことか、驚かざるを得ない。

学校教育《社会科》で、国の教科書検定で権力側に不都合な事実は隠し《載せない》はしても、

「そういう歴史上の事実があったかどうかわからない」とのごまかしはしても、歴史の定説にまで

なっている皇族の血なまぐさい争いの過去は隠せない。

「皇室信仰」は、《歴史は無視し、純粋に神のごとく天皇を崇拝する人々もいると思うけど》

多くの国民は、国とマスコミの世論誘導に影響を受けていると私は思っている。

 

その「血の信仰」。「皇室信仰」の真逆が「部落差別」。

「皇室信仰」の敬愛は現在も進行中だが、「部落差別」は自由と民主主義を掲げるだけでなく、

これほど科学技術が進んだ現代においては克服された、消えたと思っていたが私は甘かった。

《先日、ネットのあるサイトが全国の部落を写真つきで教えているとのことをニュースで知った。

サイト運営者は「自由」《な報道する権利》を理由に部落解放同盟の削除要求をきかず、

今後もサイトを維持・継続していくという

 

一方では敬愛・崇拝して自分より上の「「特別な」人間」を認めれば、

他方では「「穢れている」人間」を認めることになる

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知っておくべき知識を教えず「ないこと」にしてしまう」から

「無知の幸 知の不幸」という言葉を連想し、考えさせられた。

「幸せ」という気持ちは個人の問題。いまの社会は個人主義なので《「幸福追求の権利」を

重んじれば》個人として知ることが不幸につながるのならば、知らない方がよいことになる

 

 

     


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障害を個人化」せず、社会全体の、障害がない者も自分のこととして受けとめ、

障害の社会化」をするならば、「「できるかできないか」へのこだわり」も薄れ

(いつかは消え失せ)いまよりマシ、楽になると思う。

人生の途中で病気やケガで「不幸にして」障害者になっても、(落ちこみ具合は

人によりさまざまであっても)出生前診断で「○○に障害が出そうです、産みますか?

降ろしますか?」と問われても「産みます」と答える女性が増えると思う。

 

 

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                          ちりとてちん

金魚すくひ 破れかぶれと なりにけり  五島洸

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